全部俺が悪いのね
登場人物が基本男性キャラクターばかりのため、読まれる方によっては、若干のボーイズラブ要素を感じてしまうかも知れません。
ご注意のほどよろしくお願いします。
「主、そろそろ俺も妖怪退治がしたい」
先日の烏天狗捕獲から、そういった事はしていなかったからか、朱雀が妖怪退治をしたいと言い出した。とは言え、俺は妖怪とかそういったものの存在を感じ取ることも無いし、妖怪が出そうな場所に思い当たる節も無い。
「どこかに悪さしてる妖怪でもいるのか?」
俺が尋ねると、朱雀が話しを始める。
「最近この辺りで不審火が多いだろう?」
朱雀の言う通り、確かに最近小火では済んでいるが、不審火や放火魔がいるという噂が多い。消防団員の人達が夜間の見回りを強化しているみたいだけれど、犯人も原因もまだ分かってはいない。
「もしかして、それも妖怪なのか?」
俺の問い掛けに、もちろんそうだと言うふうに朱雀は頷き、その妖怪の名を口にする。
「そいつの名は火鼠。本来なら中国の崑崙の火山の中に住んでるはずで、人に迷惑を掛ける様な妖怪じゃないんだけどな。それが最近ここらにやって来たらしい。まあ、退治というより捕獲だけどな」
同じ火を操る者として、今の状態を放って置けないのだろう。それなら今夜にでも捕まえに行こうかと提案すると、青龍、白虎、玄武、烏も賛同する。
「しかし、よく火鼠がいるなんて分かったな?烏の時は何がいるのか分かってなかったのに」
俺の疑問に朱雀は、散歩のついでに調べた、と答えてくれる。烏以外の四人が、最近人の姿で良く出歩いていると思っていたが、それぞれに悪さする妖怪の存在を調べていたらしい。
と、ここでもう一つ疑問が浮かぶ。
「俺、火鼠なんて妖怪、アプリのキャラクターに作ってないんだけど」
そうだ、家にいる奴らでアプリにキャラクターとして作っていたのは青龍、白虎、朱雀、玄武、烏天狗の五匹。白狐と黒狐は作っていない。にも関わらず、アプリには二匹のキャラクターがきちんと存在している。
「それは主の力が目覚めたから、まあ、主がアプリとやらを作り始めた頃から主の力が強くなってきたのだが。そしてそのアプリとやらに関わらず、強くなった主の力に引き寄せられた奴らがこの辺りに集まってきているのだ」
玄武が冷静に説明をしてくれるが、簡単に言えば、烏天狗の起こしていた事故も、今起こっている不審火も、つまりは全部俺がアプリを開発したからって事で。
「責任持って、悪さしてる奴ら捕まえるな・・・」
俺は改めて、妖怪退治をする事を心に誓った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
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*登場するキャラクターの性格等は全てフィクションであり、作者の書きやすいように作られたものです。




