鳥<猫
登場人物が基本男性キャラクターばかりのため、読まれる方によっては、若干のボーイズラブ要素を感じてしまうかも知れません。
ご注意のほどよろしくお願いします。
青龍達と暮らすようになって、俺の生活は一変した。特に、家事の面においてだ。青龍と玄武が特に家事を自分から買って出てくれるのだ。そのため、陰陽師としての修行の合い間に暇が出来るようになり、自然と動物達の相手をするようになった。まあ、青龍達が言うにはアプリを作った時点で、俺に今までの様な形式的な陰陽師としての修行は必要無いらしいが。
太陽の光が眩しい少し暑さを感じる午後、何もすることの無い俺は庭木に水を撒く。太陽光に反射して虹がキラキラと輝いて見える。そこへのそりと亀が水浴びに来る。気持ち良さそうに首を伸ばしている。その姿に触発されたのか、烏が水を浴びに来る。バサバサとはねを広げ、さながら烏の行水と言ったところか。すると今度はどこからか軍鶏とイグアナも水浴びにやってくる。軍鶏は烏をからかうようにちょっかいをかけ始める。傍から見ると、飼育されている軍鶏に烏が攻撃を仕掛けているようにも見えるのだが、実際はその逆で。
「どけ、下僕」
「先にここにおったんはわいや!!」
「黙れ、燃やすぞ」
ギャーギャーと騒ぐ二匹。そこへ、縁側で涼んでいた虎猫が飛び掛かり、二匹の首根っこを押さえつける。
「あまり騒いでいるなら二匹とも喰うぞー」
その言葉と同時に、押さえ付けた首筋に爪が立てられたのか、それまでジタバタと暴れて逃れようとしていた二匹の動きがピタリと止まった。
虎猫はそれに満足したのか、その場から離れると体を振るって水を切る。しかしそれでも乾き切らない体が鬱陶しいのか、不機嫌そうに日向に横になる。
「みんなちょっと待ってろよ」
俺は一旦水を止めると、ホースを地面に置き、縁側から家の中へと上がる。タンスからバスタオルを取り出し、虎猫の元へと戻ると丸ごと包み込み柔らかく水分を拭ってやる。すると虎猫の喉がなんとも気持ちよさそうにグルグルと鳴り出す。一通り拭き上げて一撫ですると頭を手に擦り付けるように懐いてくる。
さて、水撒きの続きでもしようかと外を振り向くと、そこには四匹の動物の列が出来上がっていた。
「主、私達も体を拭いてください」
青龍の言葉に続くようにそれぞれが自分の体も拭けと主張する。しかし、こいつらは猫と違って水を被っても大丈夫な気もするのだが。そう考えていると、濡れたままの四匹が縁側へと上がって来る。このまま放って置いて部屋を水浸しにされても困ると考え、俺は慌ててタンスから四匹分のバスタオルを持ってくると、順番に四匹の体を拭いてやった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
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*登場するキャラクターの性格等は全てフィクションであり、作者の書きやすいように作られたものです。




