さすがに緊張で疲れました
登場人物が基本男性キャラクターばかりのため、読まれる方によっては、若干のボーイズラブ要素を感じてしまうかも知れません。
ご注意のほどよろしくお願いします。
家に帰り着く頃にはもう空が白み始めていた。
寝る前に何か食べたい、腹が減ったと言う朱雀と白虎の言葉に青龍と玄武も賛同し、俺は冷蔵庫に何かあったかなと考える。台所へ向かう俺に手伝うと言って青龍と玄武が付いてきてくれる。青龍は戦ったばかりだから休んでいろと、手伝いは断った。とは言え、冷蔵庫にはほとんど食材は無く、すぐに食べられそうなものは冷凍庫に入れられ冷凍されたご飯位。ちょうど冷蔵庫に梅干しもある事だしおにぎりでも作ろうと、ありったけの冷凍ごはんをレンジで解凍する。それなりの量になったご飯を一つの器にまとめて容れて軽く解す。その様子を玄武は興味深げに見つめている。
「玄武は俺が握ったおにぎりに海苔を付けてくれ」
おにぎり用に適当に切った海苔を皿に乗せて玄武に渡すと、玄武は不思議そうに海苔を眺める。
俺は手を濡らすと少し多めに塩を手に付け、ご飯を手のひらに乗せる、そして梅干しをご飯の真ん中に乗せるとご飯を握り込む。三角になる様に握る。上手く握れたら玄武の持つ海苔の上におにぎりを置いてやる。玄武は恐る恐る海苔をおにぎりに巻く。その作業を何度か繰り返す。玄武は一つ海苔を巻く毎に満足そうにする。
ありったけのご飯で作ったおにぎりを大きな皿に乗せ玄武と共に待っている三人の元へと持って行った。
「主、何それ!?」
朱雀が嬉しそうにちゃぶ台から身を乗り出す。
「おにぎりだよ。日本古来の携帯食料だ」
簡単に説明してちゃぶ台へ皿を置くと、三人が興味深げにおにぎりをじっと眺める。
「食べていいよ」
俺の言葉で四人は手を合わせ頂きます、と言ってそれぞれにおにぎりを手に取る。
「この黒い物は何ですか?パリパリとして不思議な食感ですが、磯の香りがして美味しいです」
「海苔って言って、海藻だよ」
青龍の質問に俺が答えると、白虎が梅干の酸っぱさに顔を顰めている。
「主、これ何ー!?」
「梅干しだよ。白虎苦手だった?」
「びっくりしたけどおいしいー」
四人とも美味い美味いと言ってたくさん作ったおにぎりをあっという間に平らげてしまう。結局俺は一つしか食べられなかった。
腹も満たされ、人心地ついたのだろう四人はいつの間にか動物の姿に変わっており、うとうととした様子になっている。
「もう寝ていいよ」
四匹の頭を撫でてやり、部屋へと促す。
「それでは主、お先に失礼します。お休みなさい」
「おやすみ、主ー」
「おやすみ、ふあぁ」
「主、おやすみ」
青龍、白虎、朱雀、玄武がそれぞれに就寝の挨拶をして四匹の部屋へとふらふらと歩いて行く。
さて、俺も寝ようかなっと、その前に皿だけでも洗っておかないとな。
そうして俺は皿洗いに、ついでに炊飯器のタイマーセットと洗濯物を畳んだりと結局寝るまでに一時間程掛かった。
犬神の報告は昼にでもみんなが起きてからしに行くかな。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
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*登場するキャラクターの性格等は全てフィクションであり、作者の書きやすいように作られたものです。




