第57話:【悲報】過去の重すぎる記憶と、現在進行形のモフモフの呪縛
すべての光を平坦に吸い込む、無機質な白の空間。
そこでは作者・輝夜が、うず高く積まれた原稿用紙の山を前にして、ハンカチを噛み締めながら咽び泣いていた。
輝夜:「ううっ……! 重い! みんな過去が重すぎるよぉぉ! リナちゃんの黒パンの決意、グレイグ中将の血みどろの渇望、セラさんの氷の鳥籠、皇帝陛下の孤独、マキナ局長の理解されない狂気……! みんなどれだけ過酷な道を通って、今の『最前線』に辿り着いたのさ……!」
シリアス極まりない登場人物たちの【観測記録(過去編)】を読み返し、涙で顔をぐしゃぐしゃにする作者。
そこへ、パタパタという草履の足音と共に、一つの小さな影が近づいてきた。
リナ:「……作者。皆の過去が泥と血に塗れた重いものであるのは事実ですが……一つ、よろしいでしょうか」
輝夜が涙目で振り向くと、そこには涼しげな浴衣に身を包み、頭にはモフモフの『犬耳』、お尻にはフサフサの『犬尻尾』を揺らしたままの軍師が、極寒のジト目でこちらを見下ろしていた。
リナ:「私のこの、物理的にも精神的にも重すぎる『モフモフの呪縛』は、一体いつになったら解除されるのですか? ……まさか、まだ終わらないのでしょうか、この奇祭は」
輝夜:「ひゃ、ひゃい! 最高顧問殿! い、いや、みんなの過去がシリアスだったから、ここはリナちゃんの愛らしい犬耳姿でバランスをとって、平和をアピールしないと……!」
リナ:「平和の象徴だと? よく言えましたね」
ピクッ、とリナの頭の犬耳が怒りに呼応して逆立った。
リナ:「私がこうして犬の真似事をして拘束されている間に、本編の裏側では私の威厳が崩壊の危機に瀕しているのですが。帝都の劇団は私を『空を飛んで雷を落とす魔法使い』だの『茶室で洗脳する』だのと荒唐無稽な演目にしようとしていますし、皇妃様に至っては『無限着せ替えイベント』の準備を嬉々として進めているではありませんか」
輝夜:「あはは……! 瓦版の誇張表現と、皇妃様の愛の暴走だね! でもほら、宰相閣下も『使える偶像だ』って言っていたし、国益のためだよ!」
リナ:「国益のために、私の羞恥心を焼き尽くすおつもりですか。毛布で簀巻き(すまき)にされた挙句、このモフモフ姿で『わんわん応援』などと……。過去の私が今のこの惨状を見たら、絶望して最前線に赴くのを辞めていたかもしれません」
リナはがっくりと肩を落とし、犬の尻尾をだらりと床に垂らした。
輝夜:「そ、そんなこと言わないで! 読者の皆様は、その姿を見て全力で癒やされているから! 異界(公式)の祭りはまだまだ絶賛継続中なんだよ! みんなの熱気が冷めるまで、リナちゃんにはその『犬組代表』の責務を全うしてもらわないと!」
リナ:「……責務、ですか。人を欺く軍師が、犬の被り物で愛嬌を振りまくとは、兵法書も泣いていますね。……はぁ」
リナは小さく、しかしひどく重い溜息を吐き出し、浴衣の袖をパタパタと直した。
リナ:「読者の皆様。私のこの無様な姿は、どうか記憶の片隅から速やかに消去し、本編での私の冷徹な知略だけを心に留めておいてください。……そして、もし少しでも私に同情してくださるのなら、さっさとこの祭りの『応援』とやらを済ませて、私を解放してください。本当に……胃が痛い」
項垂れる天才軍師の頭の上で、モフモフの犬耳が哀愁を漂わせながらピクピクと揺れていた。
皆様、こんにちは! こんばんは!
作者の 輝夜 です。
いつも物語にお付き合いいただき、心から感謝申し上げます!
今回は、本編で特別公開された「観測記録(主要キャラたちの過去話)」と、帝都で巻き起こった「瓦版狂騒曲」の裏側をお届けいたしました。
皆が最前線の地獄へ至るまでの重く過酷な過去……そして、それを綺麗に吹き飛ばすような帝都の大人たちの暴走っぷり、楽しんでいただけていれば幸いです!
そして! 本文でリナちゃんが「まだ終わらないのでしょうか……」と絶望しておりましたが(笑)、
GCノベルズ12周年記念『#GC12th わんにゃん祭り』は、まだまだ絶賛継続中でございます!!
犬組代表としての、リナちゃんの【犬×浴衣】の愛らしすぎる姿は、公式X(旧Twitter)にて引き続き大公開されております。
まだご覧になっていない方、そしてまだ「わんわん応援」をされていない方は、リナちゃんの羞恥心を無駄にしないためにも、ぜひ以下の対象ポストを【リポスト】して応援をよろしくお願いいたします!
▼GCノベルズ公式X:リナちゃん(犬組)の対象ポストはこちら!▼
https://x.com/gcnovels/status/2061025141329744272
普段の厳しい戦場では絶対に見ることのできない、モフモフで可愛いリナちゃんにぜひ癒やされてくださいね!
本編の更新状況や最新情報につきましては、引き続き【活動報告】にて発信してまいります。
これからも、『ようこそ最前線の地獄(職場)へ』を、どうぞよろしくお願いいたします!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
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