『軍師だって、人間だもの』137
皆様、こんにちは! こんばんは!
作者の〜かぐや〜です! いつも物語にお付き合いいただき、心から感謝申し上げます!
いやはや……今回の展開、皆様、いかがでしたでしょうか?
レオ兄ちゃんとの感動の再会! 港町の楽しい観光!
……からの、まさかの大事故、そして、リナちゃん、再びの誘拐!
もう、ジェットコースターもびっくりの急転直下っぷりに、作者も書きながら「うわー! うわー!」と、心の中で悲鳴を上げておりました。
そして、デニウス。お前、お前ーっ!
人の良い紳士だと思っていたのに、まさかの腹黒!
レオ兄ちゃんを騙し、リナちゃんを……!
彼の背負う事情も、少しだけ見えてきましたが……許せん! と思った読者様も、きっと多いことでしょう。
さて、今回の展開。
「リナちゃん、ちょっと不用心すぎない?」
「なんで、あんなところで奇跡を使っちゃったの?」
そう感じられた方も、いらっしゃるかもしれません。
……はい。おっしゃる通りです。
これまで、彼女はあまりにも完璧すぎました。
『天翼の軍師』として、常に二手三手先を読み、あらゆる危険を回避し、盤面を支配してきた。
でも、そんな彼女を見ていて、作者はふと思ったんです。
「……あれ? この子、本当に人間かな?」と。
あまりに完璧すぎて、失敗をしなさすぎて、なんだか、血の通った一人の女の子というよりは、物語を動かすための「装置」に近づいてきているのではないか、と。
作者自身が、彼女をそういう風に描きすぎていたのかもしれません。
リナ:「……作者」
〜かぐや〜:「ひゃ、ひゃい! なんでしょうか、リナちゃん! 今回は、本当に大変だったね……!」
リナ:「ええ、その通りです。……ですが、少しだけ、言わせていただいてもよろしいでしょうか」
〜かぐや〜:「ど、どうぞ……」
リナ:「……私だって、失敗もします。油断もします。目の前で人が死にそうになっていたら、後先考えずに助けようともします。……だって、私は、ただの八歳の女の子なんですから」
〜かぐや〜:「り、リナちゃん……!」
リナ:「それに、レオ兄ちゃんとの再会で、少し、浮かれていたのも事実です。久しぶりに『軍師』ではない、ただの『リナ』でいられる時間でしたから。……そんな時に、人の良さそうな顔で近づいてこられたら、少しは、気を許しもしますよ……」
そうなんです。
私が描きたかったのは、そして、私が読みたいのは、「完璧超人な軍師様」の無双譚だけではないのかもしれません。
時には油断し、失敗し、とんでもないピンチに陥る。
でも、そんな彼女を、「全くもう!」と呆れながらも、必死で助けようとしてくれる仲間たちがいる。
そんな、不器用で、人間臭くて、温かい物語。
もちろん、今回の展開は、数ある並行世界の中から、私が「一番面白そうだ!」と選んだ一つのルートです。
作者の意図が介在している、と言われれば、その通りかもしれません。
でも、どうか、信じてください。
この失敗は、決して、彼女を弱くするためだけのものではありません。
この経験を通じて、彼女は、そして彼女の周りの人々は、きっと、もっと強く、もっと優しくなれるはずです。
リナ:「……はぁ。それで、私はこれから、どうなるんですか。見知らぬ船の上で、一人ぼっちなんですが」
〜かぐや〜:「だ、大丈夫! きっと、ゲッコーさんたちが助けに来てくれるって! ね?」
リナ:「……そのゲッコーさんたち、置いてきぼりですが。……というか、作者、ちゃんと助け出すプロット、考えてるんですよね? まさか、ノープランじゃないですよね?」
〜かぐや〜:「も、ももも、もちろんだとも! 任せなさい!」
……と、いうわけで!
絶体絶命のピンチに陥ったリナちゃん!
彼女の運命は!? そして、彼女を追う仲間たちの行方は!?
物語は、大海原を舞台に、新たなステージへと突入します!
皆様のブックマーク、評価、そして「リナ、頑張れ!」「作者、ちゃんと考えてるんだろうな!?」という温かい(?)感想が、私の何よりの執筆エネルギーになります!
次回も、どうぞお楽しみに!
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
〜かぐや〜