Side Goddess 2
「あれ?なんで私の聖女ちゃんがこんなとこにいるの?」
私はしばらくの転移者の観察ともろもろの雑務に追われる日々の中で、すっかりとその存在を忘れていた自分の聖女に神託を下そうとしていた。
しかし、その聖女はいつもいるはずの1国の首都からずっと遠いどこの国にも属さない都市にいるようだった。
「これはどういうこと天使長ちゃん!なんで創造神の私の聖女がこんな不信仰な場所にいるの?」
すぐそこでデスクワークをしていた天使長が私の声にビクッと反応する。
「エリーエリーさまの聖女さんですかぁ?それなら前にエリーエリーさまが神託を下したあとでなぜか教会で異端者あつかいされて逃亡してましたよ?」
「なんでそんなことになるの?仮にも私が選んだ聖女が異端になるわけないじゃない」
「そんなこと私にわかりませんよー」
「こんなに遠かったらあのニホンジンに引き合わせられないじゃないの」
「リーシェさんでしたっけ?聖女さんと会わせてどうするつもりなんですかー?」
「私が連絡とれるようになるじゃない?」
「聖女さんに神託下して個人と連絡とるとか聞いたことないんですけどー」
「でも一緒にいてくれると何かと都合がいいのよ。でも逃げてるなら戻れなんて神託下せないわよね・・」
「それとなーく使徒が地上に降りたよー、今はあなたから離れているけどそのうち会ってほしいから動ける準備してねーって伝えておけばいいんじゃないですかー?」
「それいいわね。えぇと、私の使徒は既に地上に降りています。貴女にはいずれその者と会っていただく必要があるのです、すぐにというわけではないのですが出迎えにいけるよう心しておきなさい。って感じでいいかな?」
「なんかーもっとこう、会う必要とかじゃなくて会わなければいけないみたいな感じどうですかねー?」
「じゃあ。使徒と貴女は出会うべく定められています。とか」
「それはまずいですよー、定めなんて言ったら神に強制されたみたいに思っちゃうかもしれないですよー」
「ん~、じゃあこんなのはどう?使徒と会うことで貴女の未来が開けるでしょう」
「なんか、無難そうにみえて違う感じがしませんかー?」
「言ってて私もそう思った・・」
「なにか、いい文句ないですかねー」
「もういっそ、強制する感じでいっちゃわない?使徒と出会うのが貴女の運命なのです。みたいな」
「あぁそれいいですね、でも出会うって入れちゃうとなんかありがちじゃないです?」
「じゃあこうしましょ?使徒は貴女の運命の人です、いずれ出迎えに行かねばなりません。みたいな?」
「くぅーさすがエリーエリーさまー、それなら聖女さんもいつでも動けるように準備しちゃいますよ。さすがの神託舌ですねー憧れますー」
「そうでしょそうでしょ、じゃあこれで神託を下してくるわ」
「エリーエリーさま、干渉の部屋に行くならついででいいので世界神のヨルドムルさんと会ってきてもらっていいですかー?」
「魔神ちゃんがなんのようだって?」
「いつまでも次の鍛冶神が決まらないと困るからって、他の世界神達と神格を与えられそうな存在の資料を作って厳選するとこまできたから1度目を通して、該当者がいたらすぐにでも鍛冶神にしてほしいそうですー」
「そろそろやらなきゃって思ってたけどそこまで準備されてると逆にやる気なくなるわ・・」
「そんな子供みたいなこと言わないでくださいよー」
「わかったわ、じゃあ行ってくるから少しここお願いね天使長ちゃん」
「いってらっしゃいませーエリーエリーさまー」
部屋を出る女神。そしてその姿が見えなくなるまで手を振った天使長は机に戻ると仕事を再開した。




