第100話ラーメンの香りはさらに先へ!?領地拡張計画、発動!
「うーん……思ったより、湯煙があっちまで届いちゃってるね」
美月は湯けむりの先、谷の奥へ目を細めた。眼前には、未開発の原野。だが、ここを利用すれば、さらに薬膳の力を広げられると判断していた。
「ふむふむ、確かにあっちは風向きがいい。ちょっと湯を炊くだけで、香りがこっちまで……って、いやいや、いつから湯煙観測隊になったんですか美月様っ!」
リリアーナが鋭くツッコむが、美月はにっこり。
「だって、せっかくだもん。“湯けむりで誘導されてたどり着くラーメン庵”って、ちょっと夢あると思わない?」
「……なにその発想。好きですわ!」
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◆ギュスターヴ代行、出陣!? 新たな開拓へ!
「領主様! 湯煙スナイパー美月様の命により、我々“ラーメン開拓団”は本日より北の谷へと進撃する!!」
どこからか取り出した開拓旗を掲げ、ギュスターヴがノリノリで宣言する。
「いや、旗立てなくていいから! まだ正式に決まってないってば!」
「でもすでに“ミヅキの湯第二源泉”の看板、作っちゃいましたぜ!」
「おい、誰が命名を……!?」
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◆領民たちもノリノリ?個性派住人、続々登場!
その噂を聞きつけた領民たちがぞくぞくと集まってきた。
「うちの畑、ちょっと薬膳向きのハーブ育ててまして……拡張地に出店、いかがですかね?」
「山の奥に不思議な岩があるんです。温めるとスープのコクが増すとか……」
「待ってそれ、地質学的に謎すぎるわ!? でも気になるー!」
さらには、なぜか伝説の元吟遊詩人(現・ラーメンファン)が現れ――
「拙者、この地に“吟醸吟詠ラーメン処”を建てたく候……!」
「……語感はいいけど、味がまったく想像できませんわ」
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◆クラリーチェとリリアーナ、広報隊に!
「ここで食べられるのは、湯けむりの向こうに広がる、世界唯一の薬膳ラーメン――」
「見つけるのは、あなたの嗅覚と胃袋ですわ!」
即興の広報パフォーマンスを始めたクラリーチェとリリアーナに、領民の子どもたちは大歓声。
「お姉ちゃんたち、また遊びに来てー!」
「次は“ラーメンかるた大会”しましょ!」
「いいですわね、それ! “め”…麺は一晩寝かせてツヤが出る!」
「“つ”…つゆは心の出汁ですわ!」
「……完成度高っ!?」
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◆そして、未来へ!
夕暮れ、美月は新たに立つ予定地を見渡しながら、そっとつぶやいた。
「……この場所から、もっとたくさんの人に笑顔を届けられるように。ここを、希望の拠点にしたいな」
「美月様、どこまでも進んでいきますわね。でも、私たちがしっかり後ろから支えますわよ」
「もちろんですわ、美月様の“笑顔外交”の第一歩、ここに極まる!」
チグーも「もふぅ!」と一声。未来への湯気が、空へと昇っていった――。




