表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
91/155

第92話女子爵、美月領へ凱旋!

~領民全員、全力“おかえり”モード!?~

「えーと、次の視察は……そうだ。しばらく行けてなかった、自分の領地!」

屋敷の応接間でスケジュール帳を広げていた美月が、ぱっと顔を上げた。

「領地って……あの、ラーメン温泉と薬膳スパの国づくり、やたらと順調すぎるって噂の?」

クラリーチェが、興味津々で身を乗り出す。

「ええ。ギュスターヴさんが代行してくれてるところよ」

「よし、では領主としての威厳を見せてやろうじゃないの!」

リリアーナが腕を組むが、美月は苦笑い。

「領民の皆さん、私の顔、ちゃんと覚えてるかな……」

________________________________________

◆ラーメン温泉郷・美月領に到着!

「領主さまだァァァァッ!!」

馬車が門をくぐった瞬間、鐘が鳴り響いた。

「きゃっ、えっ、何この歓迎……!?」

クラリーチェはびっくりして、座席から立ち上がる。

「まさか……前回来たとき以上に騒がしくなってる気がするんだけど……」

美月が困惑気味に外を見やると――

「ようこそお帰りなさいませ、女子爵様!」

横断幕、紙吹雪、太鼓に踊り子。

「こ、これは……?」

「“領主が帰ってきた日”を、祝日にしたらしいですよ」

ぼそっと説明したのは、案内役の新キャラ・ソルティナ。

小柄な褐色の少女で、村一番の情報屋。薬膳スパでは看板娘らしい。

「ソルティナさん、あの、これはちょっと……やりすぎじゃ……」

「へっへー、領民みんな美月様のこと、大好きっスから。最近は“おかえり祭り”って呼んでるんスよ!」

「おかえり祭り!?」

________________________________________

◆スパとラーメンの両方で勝負だ!

「ふぉっふぉっふぉっ、美月殿!帰ってくれて何より!」

美月領を切り盛りする代行領主、ギュスターヴが、薬膳ラーメン風呂から仁王立ちで登場。

例によって、頭には**「薬膳LOVE」**と刺繍されたタオルが巻かれている。

「ちゃんと視察に来るよう、王様やギルド長にも根回ししておいたからな!」

「逆らえないじゃないですかぁぁ!!」

________________________________________

◆村人たちとのふれあいラーメン会

「おら、昨日から並んでたんだ!」

「前よりまた美味しくなってる気がするなぁ~」

「この麺の弾力は……“領主の愛”だべ」

「いや、それは違いますね……でもありがとう……!」

美月は汗だくになりながらも、笑顔で一人一人にラーメンを手渡していた。

「お姉ちゃん、帰ってきたらラーメンのにおいがするの、いいね~」

「えへ、ありがとう。私、領主というより、やっぱりラーメン屋なんだなあ」

________________________________________

◆クラリーチェとリリアーナの観察

「……なんか、ほんとに、ここにいると美月様って“女神様”みたいに扱われてるわね」

「リリアーナ様、表情がジェラシーですよ」

「う、うるさい!それより、あなたの方こそ完全に“看板娘ライバル”みたいになってるじゃないの!」

「ふふっ。でも、美月様の隣で働けるなら、何役でもうれしいですわ」

「……同感よ」

________________________________________

◆再会と再起と、ラーメンと。

夜――

小さな集会所で、村の子どもたちとラーメン談義に花が咲く。

「ラーメンってさ、温泉みたいだよね! あったかくて、ぐるぐるして!」

「なるほど、比喩としては……ちょっと無理があるかも?」

「じゃあ、美月様って、ラーメンの神様!?」

「え、それはもっと無理があるかも……!」

笑い声と、湯気。

かつて何もなかった土地に、こんなにもたくさんの笑顔が集まっていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ