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【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
王都編

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第30話 突入

 やっぱりモーリスさんじゃなかったね。

 一安心だよ。

 ルーナちゃんも安心したように息を吐いている。


 その間にヴェラさんがジニーさんに報告している。


「外からその様子を窺ってみたが、どうやら錬金術師の家に地下があるみたいだ。おそらく行方不明者はそこに捕らえられているんじゃないか?」


「なるほど、ありがとう。助かったわ」


「いや、流石の俺も許せねぇからな」


 ヴェラさんが色々と調べてくれたお陰で状況が見えてきた。


「アリスちゃん、どうする?」


「そうですね……」

 

 とは言ったものの、やることは決まっている。


「犯人を捕まえに行きましょう」


 敵のアジトがわかったんだ、あとは敵を捕まえに行くだけ。


「冒険者ギルドには報告に行かなくていいの?」


「あー、大丈夫じゃないですか? それよりも急いだ方がいいと思いますし」


 多分、敵と戦うことになるとは思うんだけど、3人がいれば大丈夫。

 それに、やっぱり自分で戦いに行かないとルート変わっちゃう可能性もあるからね。


「まぁ、アリスちゃんの言うことに従うわ」


 ジニーさんも受け入れてくれたので早速、西地区の錬金術師のお店に向かうことにした。



「……今なら入れるぜ」


 中の様子を窺っていたヴェラさんが小さく声をかけてくれた。

 どうやら件の錬金術師が外出したらしい。


 戦うと言っても、お店の中で戦うのには狭いからね。

 どうやら地下はある程度空間があるらしいからそっちに潜入することにした。


『このタイミングでGMさん来てくれてよかったね』

『流石に俺たちも入ったことない場所はわからないからな』


GM『そろそろかと思って来て良かったです』


いいタイミングでGMさんが来てくれた。公認になっておいて良かったね。


「さぁ、早く」


 ヴェラさんに促されてお店の中に入る。

 お店の中は極めて普通という感じ、カウンターがあって奥に作業部屋がある感じ。


「ここだ」


 ヴェラさんが作業場の床を探ると、地面が開いてそこに階段が現れた。


「……明らかに普通のお店にあっていいものじゃないわね」


 隠し階段はちょっとロマンではあるけど、あんまり必要ないよね。


「セシル、お願い」


「承知した」


 セシルさんを先頭に階段を下りていく、万が一敵がいたら困るからね。


GM『ちなみに下り始めた段階で家主が気がついて帰ってきます』


 えっ? それは先に言っておいてほしかった。


「急ぎましょう! いつ帰ってくるかわかりません!」


 セシルさんを急かして階段を駆け下りる。

 階段を下りるとちょっとした広間になっていた。


「広いわね……」


 何をするスペースなのかわからないけど、かなり広めだ。

 明らかに家よりも広い。


「攫われた人達はどこかしら?」


「多分あっちじゃねぇか」


 ヴェラさんが指差す方向には扉があった。

 扉っていうか鉄格子?

 近寄ってみると、


「……そこに誰かいらっしゃるんですか?」


 中から声が聞こえた。


「ええ、攫われた人かしら? 助けに来たわよ」


 ジニーさんがそれに返事をした。


「よかった! あの! 私達、気がついたらここに閉じ込められてて!」


「事情はわかってるわ。今、助けるからちょっと待っててね」


 どうやら、鉄格子の向こうには攫われた人達が囚われているらしい。

 ジニーさんが、鉄格子をガチャガチャするけど、


「鍵がかかっているみたい」


 鉄格子は開かない。


「あの、鍵は誰かが持ち歩いているみたいで」


 どうやら犯人が鍵を持ち歩いているらしい。


「それなら……」


「ああ。任せろ、ちょっと離れていろ」


 セシルさんが自分のインベントリから鈍器のような物を取り出して、鉄格子に向かって振り下ろした。

 

 ガンッ!!!


 地下室にでっかい音が響き渡る。


『うるせぇ!!』

『音量注意!』

『だから遅いってw』

『素早い判断と行動、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね』


 確かに行動が早かった、お陰で耳塞ぎ損ねたよ。


「むぅ……開かないな」


 しかし、それでも鉄格子はびくともしていない。

 結構な力だったと思うんだけど、傷ひとつついていない。


「これは……何かの魔導具かしら? 少し魔力を感じるわ」


 ジニーさんが鉄格子に触れて確認する。


『俺は見たぞ、攻撃した瞬間バリアみたいのが発生してた』

『まじか! 音でびっくりして全然見えなかった』

『だから言ったろ? 俺じゃなきゃ見逃しちゃうって』

『有能!?』


 続けてセシルさんやヴェラさんも鉄格子に攻撃するけど開く様子はない。


「どうやらちゃんと鍵を入手する必要があるみたいだな」


 セシルさんが振り返って言う。


「ええ、随分と頑丈みたいね」


 ジニーさんも息を吐く。

 やっぱり犯人を先に捕まえる必要があるみたいだ。


「ごめんね、ちょっと待っててね」


「はい……」


できれば戦闘前に逃がしてあげたかったんだけどそれは無理だったみたい。


「おっ、上から音だ、帰ってきたんじゃねぇか?」


 ヴェラさんが上を見上げる。

 音なんて聞こえなかったんだけど、本当かな?


「ヴェラが言うなら間違いないわね、あなた達、ちょっと端っこの方で隠れててね。多分戦闘になるわ」


「は、はい! 気をつけてください!」


 ジニーさんは疑いもせず、戦闘の準備をする。


「いつもの形で行くわよ! アリスちゃんは私の横!」


「はい!」


 全員で階段の方を向き、いつ来るかと構える。

 誰かが階段を下りてくる音が聞こえた。

 さぁ、いよいよ真犯人とご対面だ。


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