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【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
王都編

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第13話 王都の冒険者ギルド

 本格的には明日からということでモーリスさんとルーナちゃんは帰っていった。


 私は予定通り、冒険者ギルドに向かうことにした。

 そこで依頼を受けていけばワールドクエストっていうやつに参加できる話だけど。

 前の時と同じように片っ端から依頼を受けていけばいいかな?


「こんにちは、冒険者ギルドへようこそ」


 時間がずれたからか、冒険者ギルドの中は空いていた。

 おかげで、受付さんの元にすぐにたどり着くことができた。

 受付さんはメガネをかけた男の人だ。札を見ると、ジーンと書いてあった。


「こんにちは、錬金術師をやっています、アリスと言います。アイテム納品系の依頼を受けたくて来たんですけど」


「それは助かります。アリスさん。依頼は沢山ありますので助かります。どんな系統のアイテムをご希望ですか?」


 うーん、希望かぁ……特にないなぁ。


「私自身に希望とかがないので、冒険者ギルドで困っている納品依頼があったら教えてください。私、今レベル25ですのでそこで作れる範囲なら受けられます」


「本当ですか! それは助かります!」


 ジーンさんは嬉しそうに顔を綻ばせる。


「高レベルの錬金術師さんに作っていただきたいアイテムは溜まっているので助かります」


 高レベル……なのかな?


『25は十分高レベルよ』

『レベルの上がりづらさを忘れちゃあかん』

『NPCでも多分、それは変わらんのさ』


 そっか、私はちょっとレベルが上がりやすいだけで他から考えると結構高めなのか。

 そういえば、モーリスさんって引退したって聞いたけど、どのくらいのレベルなんだろうね?


「それではこちらがやっていただきたい依頼のリストになります」


「ありがとうございます」


 ジーンさんからリストをもらう。

 そこには10個ほどの依頼が。


「10個ですか?」


「あ、もちろん、すぐにというわけではありません。アリスさんが王都にいるうちに、こなしていただくだけで大丈夫ですので」


 うん? なんか考えてた反応と違う?


「あ、いえ、10個でいいのかな? って」


「はぁ?」


「もうちょっと多くてもかまいませんよ?」


 10個程度だったらすぐに終わっちゃうし。


「それでしたら、これとこれと……、こんな感じで」


 ジーンさんが増やしたのは5個くらいの依頼。

 うん。少ない。


「とりあえず、50個くらい、いっておきましょうか」


「はい?」


「困っている依頼、50個くらい選んでください」


 私のお願いにジーンさんは、何度も「大丈夫ですか? 無理そうなら早めに言ってくださいね」と繰り返したものの、50個の依頼を見繕ってくれた。

 それでもまだまだ依頼は残っているらしいので、受けていくつもりでいる。

 さて、依頼を受け終わったらアイテムを作らないとね。


『アリスちゃん、必要な素材リストをまとめたよ』

『王都の市場に行けばレシピも素材も買える』

『レシピ売ってないアイテムじゃなくて助かった』


 そういえば、レシピのない可能性もあったんだ。

 お店で買えるレシピだけが全てじゃないもんね。

 もしかして、ジーンさんはその辺り知っていて選んでくれたのかも?

 今回納品した後に、次はリスト見せてもらってそこから自分で見繕った方がいいかもね。


「それじゃあ、市場に行きましょう。……どこですか?」


『行きましょうからの、どこですか。かわいくて助かる』

『昨日ついたばっかりだもんね』

『そこの道右行ってしばらく直進』

『アスキーアートで地図でも書くか……』


 王都の道わかんないよ。

 覚えなきゃではあるけど、視聴者さんたちがいるうちはいいかなぁ……なんて。



「あ、アリスさん!」


「……ルーナちゃん?」


 市場で買い物をした後に、家に帰ってくるとルーナちゃんが家の前でうろうろしていた。


「どうしたの? モーリスさんと帰ったんじゃ」


 明日の準備をするってことだったと思うんだけど。


「はい。準備をしてきました」


 ルーナちゃんは、頷いて背中に背負ったリュックを見せてきた。


「準備……?」


「はい! 今日からお世話になります」


 なんだろう? なんか話が違う? 今日から?


「あれ? 明日からじゃ?」


「はい、なので。今日からここでお世話になります」


 うーん? あれ? ひょっとして?


「ここに住むってこと?」


「はい!」


 どうして?


「あれ? 店員さん兼弟子ってことで住み込みと聞いていたんですけど……」


 違うんですか? という目で見られてしまった。

 そういう話だったの? そんなつもりではなかったんだけど。


「でも、いいの? ルーナちゃん、家近くにあるからここに住む必要はないんだよ?」


 ルーナちゃんは王都に住んでいるから、わざわざ引っ越してくる必要があるとは思えないんだけど。


「いえ、教わるなら近くにいた方がいいって、おばあちゃんが言ってました!」


 あ、そうなの。

 うーん、どうしよう。

 ルーナちゃんがここに住む。住みたいのかぁ……


「まぁいいか」


 考えたけど、受け入れることにした。

 今は特に生活に困ってないし、歳の近い子と暮らすのはちょっと楽しそう。


「あ、荷物とかは大丈夫?」


「何度か往復して頑張ってもってきます」


 そっか、まだ職業についていないルーナちゃんはインベントリが使えないんだっけ。

 私が手伝いに行ったほうがいいかな?  


「あ、これはアリスさんへのお礼だそうです。おばあちゃんから」


 モーリスさんから?


「錬金術で使う素材だそうです」


 どうぞと渡されたので受け取ることに。


「えっ! 鉄!?」


 受け取ったのは、苦労して入手した鉄だった。

 これで爆弾がもっといっぱい強化できるようになる。


 でも、なんで鉄を?


「きっと今のアリスさんに必要なものだろうって言ってました」


 いや、確かに必要だけど……なんでモーリスさんはそれがわかったんだろう?



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