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【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
最初の街編

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第38話 音量注意

 ダンジョンの周回は非常に神経を使う作業だった。

 いくら逃げ出せるとは言っても、一回でもミスしたら死ぬかもしれないのだ。

 でも、やらなければ素材が手に入らない。


 心を無にして、周回を続けること数回。

 ようやく、パターンが安定してきた。


 ボスを周回をしているうちに、レベルが上り私のレベルは11になったのだ。

 面倒だけど、亀を倒していた甲斐があったね。


 レベルは一つだけど、これが劇的に変わった。

 与えるダメージが上がった結果、10発かかっていたのが8発になったのだ。

 自爆までの時間制限も3発から2発に変わり、これがかなり楽になった。

 私自身の気が楽になったのが一番大きいけど、何度もやっているうちに慣れてきたのもあると思う。

 実践は何よりの経験ていうやつだね。


 周回が楽になった結果、素材も集まっていき、なんとか一日で必要数の素材を集めることに成功した。

 あとは、こいつで爆弾を作るだけだ。

 さっそく、帰って作ろうとでも思ったんだけど、


『アリスちゃんひょっとして忘れてる?』


「えっ?」


 なんかあったっけ?


『ヒント、携帯錬金釜』

『それヒントちゃう、答えや!』


 ……あっ! そうか、この間ロナさんに外でも錬金術ができる携帯錬金釜をもらったばっかりだ。

 これを使えば、どこでも錬金術ができる。

 爆弾を作れば、この場でお試しできちゃう。

 どうも、錬金術といえば、自分の家でという頭が抜けてなかった。


 それじゃあ、この場で作ってみようか。

 他の素材とレシピは、ここに来る前に買っておいた。

 視聴者さんに言われてのことだったけど、こうなるのを予想してたのかな?


「えっと、素材は、爆発岩のかけらと燃料系?」


 燃料系というのは、素材の名前ではなくて、素材の種類のこと。

 素材は、それぞれカテゴリみたいなのがあって、それのどれかに属している。

 今回の場合は、カテゴリの燃料に属しているアイテムならなんでも使えるんだけど。


「あ、それで植物油を買わされたわけか」


 ここに来る前に買わされていた。

 植物油は錬金術でも作れるけど、今回は購入したものだ。


『まさか気がついていなかったとは』

『言われたものを雑に買ってたのか』

『まぁ、買うもの多かったからしょうがないよね』


 うん、しょうがないしょうがない。

 というわけで、サクッと爆弾を作ってみた。


 出来上がった物を手に持ち確かめる。


「これが爆弾かぁ、思ったよりも小さいね」


 手のひらサイズに乗るそれは、球体に導火線がついただけの非常にシンプルなものだ。


『ちなみに、導火線は意味ないです』

『えっ?』

『ファッション導火線でワロタwww』

『ま、まぁゲームだから』

『イミテーションだったかぁ』

『投げて敵に当たると爆発するで』


 どうやって火をつけるか悩んでいたら衝撃の説明をされてしまった。

 ……投げるだけいいなら楽なことこの上ないよね。

 それじゃあ、試しに使ってみたいんだけど。


『試し相手なら亀がおすすめ』

『あいつ硬いけど、爆弾は固定ダメージだからな。一個で倒せる』

『それ使っちゃって大丈夫なの?』


「あ、数は大丈夫なはずです。少し多めに素材を集めたので」


 とはいえ、何個も使うわけにはいかない、またゴーロックを周回するのは辛いからね。

 それじゃあ、亀を探してみようか。


「もしもし、かめよーかめさんよー」


『歌っておられる』

『アリスちゃんご機嫌ね』

『声綺麗だけど、やってることは凶悪なんだよなぁ』


 早く使いたい衝動に駆られて柄にもないことをしてしまった。

 新しい物ってすぐ使いたくならない?


「おっ! 出た!」


 亀を探して適当にあるくと、ようやく亀を見つけた。

 相変わらず硬そう。

 そして取り出したる爆弾を……


『固まった?』

『どうした』


「そういえば爆発範囲とか聞いてなかったと思って」


『確認えらい』

『あー、なるほど、誰か教えて!』

『出たな他力本願!』

『使ったことないから知らんのよ』

『あんま使わんからなぁ』

『計測した感じだと爆弾から半径50センチの距離まで届くんだったかな? そこからなら投げて大丈夫』


「ありがとうございます」


 どうやら知ってる人が少ないらしくて困ったけど、詳しい人がいて助かった。

 半径50センチかぁ、広いのか狭いのかよくわからないね。

 とりあえず、ここからなら巻き込まれることはないらしいので、投げてみる。


「えいっ!」


 私が投げた爆弾は、亀に向かって飛んでいき。

 亀に当たった瞬間弾けた。

 バーン!!!


「うわっ!」


 思ったよりも大きな音がして、びっくりしてしまった。


『うるさっ!』

『びっくりした!』

『ダンジョンの中だから反響しておられる』

『鼓膜いかれるかと思った』


「すみません、まさかあんなに大きな音が出るとは」


 ダンジョン内だから音が反響して普通よりも大きな音になったみたい。

 投げる前に予測しておくべきだったね。

 視聴者さんたちに謝りつつ、亀を確認する。

 亀は既に消えており、その場には亀が落とした素材だけが落ちていた。


「あんなに苦労してた亀が一発とか」


 やっぱりこの爆弾強くない?


『固定ダメージの威力よ』

『硬い敵に対しては、相性はめちゃくちゃいいよね』

『ダンジョンで使う時は、音注意してもらえると』

『音量注意!』

『遅すぎるってwww』


 いや、ごめんて。

 とりあえず、爆弾の効果はわかったから、ここまでにしておこう。



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