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【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
最初の街編

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第25話 最強の協力者

 遠野三誠とおの さんせいは日本のゲーム業界に多大な影響を与えた人物だ。


 かつて日本のゲームと言えば、世界で愛されていた。

 しかし、ゲーム開発の規模や予算が増大するなどの影響により海外産ゲームに日本のゲームは押されてしまった。


 そんな時に現れたのが、遠野三誠こと「サンセイ」だった。

 彼は、斬新な企画と日本らしい緻密なゲームを作り、再び日本のゲームを世界へと復権させたのだ。


 そんな彼が、近年注目をしたのが、VRを使用したMMORPGであり、そして満を持して発売したゲームがバーチャル・ワンダーランド・オンライン。

 VWOと呼ばれる、アリスがいるゲームらしい。


「つまり? 凄い人?」


『まぁ、日本ゲーム会のレジェンドではあるな』

『経歴だけ見るとほんと凄いとは思う』

『初めて日本でVRMMORPG作ったってのもまた凄いよな』


 一応、ゲームはやってたはずなんだけど、そんな人がいたの全然知らなかった。


 GM『本人は楽しいことが好きなだけなんで』


 謙遜……なのかな?

 しかし、そんな人がこの場に現れたのは、なんでだろ?

 いや、このゲームの代表みたいな立場なんだっけ?


「……こんな私の放送なんて見に来ていいんですか?」


 少なくとも、こんな私の放送を見てていい人じゃないと思うんだけど。


『あー、この放送は大分話題にはなってたからなぁ』

『アリスちゃん視聴者数とか見てないのん?』

『毎回ゲーム内放送ランキング10には入ってるぞ』


「えっ!? そんなことになってたの!?」


 いや、言われたところでランキングなんて知らないし。


『元々アリスちゃんだしファンは多かったのはあるけど、それを差し置いても結構な発見してるしなぁ』

『企画コンセプトも面白いし』

『世界全く同じなのが、どうやってるかわからんからハッキングか? って疑われたけど、結局BANされてないし』

『サンセイ、その辺りどうなん?』


 あ、そこ私も聞きたい。さっきは許す的なこと言ってたけど。


 GM『後で直接お話ししようかと思ってた部分ですが、まぁ、いいでしょう。率直に言うと、このアリスさんの放送は公式ではありません』


 まぁ、そうだよね、公式だったとか言われたら、どうやって閉じ込めた!? とかいう話になるし。


 GM『さらに言うと、アリスさんらしきプレイヤーのゲームデータは見つかりませんでした』


 うん?


『……ん?』

『えっ?』

『ほむ……?』

『どゆこと?』


 いや、私は確かにゲームの中にはいないからデータもなにもない? いや、でもゲームから見えてるんだっけ? わからん。


 GM『そうなるとゲームのデータをハッキングした独自のゲームということになるんですが、その証拠も全く見当たりませんでした』


『あー、確かに、アリスちゃんの今いるところくらい精密な再現しようと思うと、ハッキング必須だしなぁ』

『そもそも、デジタルデータにはちゃんとセキュリティかかってるからサーバーから盗み出したとしても意味ないしなぁ』


 うーん、なんか詳しい人がいるみたいだけど、よくわからない。

 とりあえず、ハッキングしたわけじゃないっていうのは信じてもらえた?


 GM『ということで、今のところ、アリスさんの存在は私達運営にとっても不思議なんですよw』


『運営から不思議扱いされてるwww』

『笑い事じゃねぇぞwww』

『お前もわろてるぞ』


 GM『まぁ、セキュリティ班にとっては本当に笑い事じゃなかったんですけどねw今も必死でセキュリティチェックしてますし』


 それは……


『やめろ、地獄のデスマーチ』

『今日も帰れない日が続く』

『ない、穴を探す……つらたん……』


 急に暗い話になった。

 いや、私が悪いわけじゃないんだけど、なんだか申し訳なくなってきた。


 GM『まぁ、というわけで、アリスさんの中の人? は超天才ハッカーか本当に異世界転生か? って話になってるわけです』


『運営からの公式異世界転生認定?』

『気がついたらゲームの中のNPCに転生してました』

『どこぞのWeb小説かな?』


 GM『私としては、どっちでも面白いかなぁということでこうして現れたわけですよ』


 うん?


『それでええんか代表者』

『本当に超天才ハッカーだったとしたらどうするねん』


 GM『本当に超天才ハッカーだったら、もう太刀打ちできないですからね、どんだけセキュリティチームがチェックしたとw』


『www』

『諦めとるやんけwww』


 GM『そんなわけで、判断をするために放送アーカイブ見たら、楽しくて……、呼ばれた気がしたのでついつい口出しちゃったわけです』


 ふむ、つまり?


『もはや、ただのファンじゃねぇかww』

『なんだただの俺たちか』

『まぁ、そりゃ推しに呼ばれたら出てくるよねwww』


 GM『というわけで、私に答えられることなら答えますよ、むしろ手伝わせて』


 えっと? それいいの?


『本当にただのファンで草www』

『何度も言うけど、それでええんか責任者www』

『大丈夫? クビにならん?』


 GM『あ、もちろん、まだ未解明のことだったり答えられないことも多いです。wikiに書かれて検証済みのやつとか、終わったイベントのことだったりとかなら全然答えますんで、具体的には最初の街襲撃イベントの仕様とか』


 なんか突然のことで若干まだ混乱してるわけなんだけど、つまりあれかな?

 ここに来て私は、この世界ゲームにおいて、神に限りない人が味方になったってことかな?

 ゲームの方のトップがこんなに軽い人で大丈夫なんだろうか。

 ちょっと心配になっちゃうんだけど?


お読みいただきありがとうございます。

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