表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守護山娘シリーズ  作者: 白上 しろ
74/78

大和三山は結ぶ㉛

噂の久米仙人。

「なんじゃ、あの力は。ただ事ではなさそうじゃ」

久米仙人はこれまでの異変が気にかかり、上空から偵察に訪れていました。辺りをキョロキョロしていると、

「ん? おぉ!」

久米仙人が興奮気味に目を凝らしたのは、荒れてしまった大和三山一帯ではなく、

「あ、あれは!」

地上で服がはだけた畝傍の太ももでした。急に久米仙人は足もとに異変を感じました。

「しっ! しまった!」

久米仙人は乗っていた雲からすっぽりと落ちてしまいました。久米仙人は神通力を使って雲に乗っていましたが、心を乱してしまったために神通力を(また)失ってしまいました。


龍泉寺。

観音は驚いていいました。

「あの仙人様、雲から落ちてしまいました! どうしてですか!?」

稲村も同じく驚いていました。

「急に力を失ったのでしょうか? でも、なぜ?」

小角仙人は呆れたように眼を細くして言いました。

「うーん、どーしてかなー。畝傍の太ももってそんなに魅力的かなー……」

大和三山。

身なりがボロボロの畝傍は大きなくしゃみをすると、同じくボロボロの耳成と香久が『大丈夫?』と畝傍を気遣いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ