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守護山娘シリーズ  作者: 白上 しろ
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大和三山は結ぶ③

 竜泉寺。

今日もまた、子角仙人、稲村、観音の三人は泉に映し出される守護山娘の様子を見ていました。順番に耳成、香久、畝傍と見てきたのです。

「こんな小さな山々にも守護山娘はいるのだな」

稲村が言うと、観音は言いました。

「はい。山に似て、みんな幼く見えます」

観音は苦笑しながらいいました。

「まぁ、この三人が何をしているのか、良く分からないが」

観音も少し困った風に言いました。

「そうですね」

子角仙人が言いました。

「この三つの山はどれも小さいものばかりじゃ。しかし、古来よりこの三つの山は人間様にとても大切にされ、とても愛されておるのじゃ」

稲村と観音は、棒読み口調に子角仙人の言葉を繰り返しました。

「人間様に、とても大切にされ?」

「とても、愛されている?」

稲村と観音は、急に不機嫌になったように言いました。

「どうしてこんな丘みたいな山が、人間様に大切にされているのですか!」

「何か特徴があるようには見えません!」

子角仙人は目を丸くして言いました。

「なんで急に冷たくなったんじゃ?」


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