*大魔王、お寺を参拝する② OQ
次に大魔王イザベリュータたちが向かった先は、近場にある《閭閣寺》というお寺である。 そこは《褒巌寺》から、車で約20分くらいの所にあるお寺だ。
この《閭閣寺》も地元では、結構有名なお寺である。
この《閭閣寺》でも、境内に入って本堂へ上がって奥まで進み、お賽銭を入れて参拝することが出来る。 係員の人達の指示・案内で本堂まで通されて、そこでお賽銭箱にお賽銭を投げ入れてお参りする。 また巫女さんたちが売店で、お札やお守りにおみくじなどを販売する。 ここでは恋愛持続にご利益あるという。
まぁ…魔族に恋愛なんかあまり関係ないけど、イザベリュータたちが《閭閣寺》を参拝する。
まず境内に入っていき、まっすぐ石畳みの道を歩いていき、本堂に入るまでイザベリュータたちが歩く。 本堂に入ると係員の指示・案内で奥の方まで歩いていき、奥の方にあるお賽銭箱にお賽銭を投げ入れて、合掌してお参りする。 さすがに本堂に入ると、静かで厳かな雰囲気がする。
参拝が終わると本堂を出て、売店まで行って、巫女さんからおみくじを購入する。 ちなみにおみくじはエクリシアが『吉』、ケイルデムが『末吉』、バーチェスが『中吉』、イザベリュータが『大吉』であった。
さすがは大魔王。 二回連続で『大吉』である。
この《閭閣寺》で参拝が終了すると、エクリシアが運転するシルバーの自動車に、イザベリュータたち四人が乗り込み、次の目的地まで走らせた。
お昼もだいぶ過ぎた頃、シルバーの自動車があるお蕎麦屋さんの前に到着した。 蕎麦好きのイザベリュータたち四人が調べた、なかなか美味しいと評判のお蕎麦屋である。
イザベリュータが熱いキツネ蕎麦をエクリシアとケイルデムが盛り蕎麦をバーチェスが熱いキツネうどんを頼んで食べる。
「う~ん、美味しいぃ~♪」
「はい、やっぱりお蕎麦は美味しいですね」
「うん、美味しいです♪」
「いい感じの仕上がりですね」
この後もイザベリュータたち四人が美味しそうに食べてる。 ここで昼食を終えると、再びシルバーの自動車に四人が乗り込み、また次の目的地へ車を走らせる。
最後に《水腔寺》に行く。
最後の《水腔寺》―――あまり聞かないお寺だけど……。
そこは《閭閣寺》から、車で約35分くらいの所にあるお寺だ。
ただこの《水腔寺》は、地元でもあまり知られていないお寺になる。
境内に入っていき、一直線にすぐ仏堂があって、その前にお賽銭箱がある。 また仏堂の後ろ側に小さい売店もある。 長細く小さなお寺だ。 ここでは喉や口腔に対するご利益があると言うけど、それとは別にあるモノが奉納されてる。
前にイザベリュータがお寺の検索をした時に、たまたま見つけた掘り出し物であり、喉や口腔以外のモノに興味があった。
まず境内に入っていき、まっすぐ石畳みの道を歩いていき、奥の方にあるお賽銭箱にお賽銭を投げ入れて、合掌してお参りする。 実はここの仏堂の中には、ある剣が奉納されてる。 それが伝説の皇剣【水候炉の剣】であり、そこにイザベリュータが仏堂越しから、その剣を見てる。 ―――遂に見つけた。
「ふふふ、あったわ。
まさかこの日本にあったとはね」
「はい、ありましたね」
「これで…あの異世界では、剣は全部揃わないわね」
「はい、そうですね」
「なるほど、アレが伝説の皇剣【水候炉の剣】ですか」
「ええ、そうよ。 確認終了。
それじゃあ、行きましょうか。」
「「「はい」」」
この伝説の皇剣【水候炉の剣】は所在の確認をしただけで、後はそのまま放置する。
参拝が終わると、売店まで行って、おばちゃんからおみくじを購入する。 ちなみにおみくじはエクリシアが『中吉』、ケイルデムが『小吉』、バーチェスが『吉』、イザベリュータが『大吉』であった。
凄いぞ大魔王。 三回連続で『大吉』だ。
そしてイザベリュータたちが、見たいお寺を一通り見て回るともう夕方頃、そのまま車を走らせて旅館へ戻った。
なんと日本の神奈川方面に伝説の皇剣が!?




