*大魔王、旅館・温泉を堪能する② OR
夜。 温泉宿の旅館《皇如月》に戻った大魔王イザベリュータたち四人は、大魔王イザベリュータ専用の和室に戻ると、もう既にテーブルの上には豪華料理が用意されてる。 そんな料理とは、今回もお刺身やお鍋やカニエビ料理に、ご飯や味噌汁やお惣菜や焼き魚など出されており、とても美味しそうな晩ご飯である。
早速メイドたちに、お刺身やお鍋の具などを小皿によそってもらい、お箸を使って食べるイザベリュータ。 その様子を今回も女将や料理長が見ており、お味の確認をする。
「イザベリュータ様。
お味はいかがですか?」
「………」
「うん、美味しいよ♪
相変わらずいい味ね♪
やっぱりイケるわ♪」
「ホッ、そうですか。
それは良かったです」
「ホッ、良かった」
「うんうん、いいわね。
今回もお刺身もお鍋もご飯もとても美味しいわ♪」
「ええ、ホントに美味しいわ♪ 女将さん」
「このエビもなかなかイケますよ♪」
「なかなかやりますね。
今後の参考にさせていただきますよ。
女将さん」
「ありがとうございます。」
「どうもありがとうございました!」
今回も女将も料理長もホッと一安心だ。
思わず胸を撫で下ろす。
大魔王だけでなくメイドたちにも誉められれば、もう十分大丈夫だ。 さすがに大魔王にマズイ料理は出せないので、食べてもらうまでは緊張するけど、でも今回も「美味しい」がもらえて本当に一安心だ。
深夜。 大魔王イザベリュータがメイドたちと一緒に混浴露天風呂に入浴する。
深夜の露天風呂なので、他の宿泊客は眠っており、イザベリュータとメイドたちの他には誰も入っていない。 それとイザベリュータもメイドたちも全裸で入浴する。
今夜は満月であり、とても気分がいい感じだ。
「はぁ~、満月キレイでいいわねぇ~♪」
「はい、そうですね。
イザベリュータ様」
「は~い~、こっちのお風呂も気持ちいいでぇ~すぅ~♪」
「ええ、なかなかいい湯ですよね」
ここでイザベリュータたちが満月と温泉を堪能しており、さらに優しく上機嫌になる。
この後で、メイドたちに髪の毛や身体を洗ってもらい、またお風呂に入って、しっかりと身体を温めてから、風呂場を出ていき、脱衣場にて身体をバスタオルで拭きながら、ドライヤーで髪の毛を乾かしてもらい、下着や浴衣を着ていき、脱衣場を出ていって、近場にある売店でコーヒーミルクを購入して、グイッと一飲みするイザベリュータ。
「ふい~、美味しい~~♪」
メイドたちもお供する。
消灯就寝前。 寝室スペースの部屋に四人分のフカフカの布団が敷かれており、当然ながら、大魔王イザベリュータは真ん中の布団で眠る。 みんなが寝る準備をしていると、部屋の闇から、突如として "影の者" が出現して、イザベリュータの眼前で跪いた。
「あら、何かしら?」
「申し上げます。
勇者ポグルスが魔雲塔に侵入しました。」
「魔雲塔?」
「はい、魔雲塔です。」
「勇者ポグルスが魔雲塔に?
なるほどね、そういう訳ね。
わかったわ、引き続き監視をお願いね」
「はっ、判りました。」
「予定通りに、明日一番で帰りますから、あと監視だけは、そのまま続けて下さい。」
「はっ、判りました。」
そこで "影の者" がシュッと消えた。
続けてエクリシアがイザベリュータに質問する。
「魔雲塔ですか?
命知らずですね?」
「ええ、でも魔雲塔にある金銀財宝も凄く魅力的よ。
あの勇者が一人だけで来て、その取り分を全部自分だけのモノにする。
結構、強欲な勇者だこと」
「やっぱり、命知らずの勇者ですよ」
「ポグルス」
「それよりも、今夜も早く寝ましょう。
明日も朝早くから忙しいです。」
「「「はい、判りました。」」」
そこでイザベリュータやメイドたち三人が、それぞれフカフカの布団の中に入って、そのまま明日に備えてぐっすり眠る。
こうして、今夜も無事に終了した。
すっかり日本の温泉宿を堪能する大魔王イザベリュータ。
もしかして、もう帰る気がない?




