*今日は温泉日和! ON
日本の某所・孤島の森の奥の方にある大魔王イザベリュータがいる地下屋敷。
今日もまた日本人たちがある都市伝説を信じて、居るかもしれない魔族を求めて、この迷宮並みの森の中をさ迷う。 大魔王イザベリュータに認められて気に入られなければ、あの窓のない小屋は発見されず、翌朝には再び元の砂浜まで戻り、自分たちが乗ってきた船の前に立っている。
要するに "帰れ!" ってことだ。
いかに大魔王イザベリュータといえども、さすがに誰でもいい訳ではない。 しっかりと選別・選考しているようで、やっと大魔王イザベリュータの前まで来れて、ようやく面接→ "願いを叶える" のところまで行けるのだ。 それ以外の者は、"さっさと帰れ!" ってことで、何度も何度も森の奥の方に入っても、あの小屋は発見できず、気がついたら元の場所まで戻される。 まぁそんな感じ。
逆にふざけ半分遊び半分で来てた、あの男女四人組の若者は、むしろ大魔王イザベリュータに認められて気に入られたことになり、だからこそ、彼女の前まで来れたのだ。 その大魔王イザベリュータの選別・選考基準が、一体何なのか、いまだに胸のうちにあって、他の誰にも解らない。
そんな大魔王イザベリュータもたまには休暇をとりたい!
それと肝心の大魔王イザベリュータが、あの孤島・地下屋敷にいない時には、例外なく誰が来ようと、あの小屋は当然発見できず、勿論地下屋敷に行くこともできないのだ。
そんなワケで大魔王イザベリュータは、メイドで上位魔族のエクリシアとケイルデムとバーチェスの三人を伴って、エクリシアが運転するシルバーの自動車に乗って、日本の本州の東南方面 (位置的には神奈川方面) 某所にある温泉町まで車を走らせた。
予約した温泉宿に到着。
その温泉宿の旅館は、大魔王イザベリュータ御用達の《皇如月》である。
実はこの宿、なんと上位魔族が女将をしていて、その上位魔族は大魔王イザベリュータ配下の魔族であり、その名も『セラルフィー』(上位魔族名)・『岡野世津子』(日本人名) である。
この旅館の従業員は日本人と魔族の混合であり、最近では外国人も雇用している。
ちなみに女将さんのことは、日本人が『世津子さん』と呼び、魔族は『セラルフィー様』と呼び、外国人が『セツコ』と呼んでいる。
この旅館は、もともと温泉好きの大魔王イザベリュータが出資したのが始まりで、現在までにほぼ大魔王イザベリュータが融資してるので、基本的に銀行の力も借りずに長く続いている。
それ故に大魔王イザベリュータが来る時には、大魔王専用の部屋を用意して、料理長が腕を奮って美味しい料理を提供する。
また温泉も色々あって、普通に男女別の室内風呂もあれば、予約制の家族風呂や混浴露天風呂もあれば、サウナや水風呂もあって、様々な温泉が堪能できる。
ちなみに大魔王イザベリュータはメイドたちを伴って、深夜に入浴する場合もあり、その場合は、そのお風呂は貸し切りとなる。
近くにはマッサージチェア・卓球やゲーム施設に売店・お土産屋まであって、とても楽しめて寛げる。
また寝る時も部屋にフカフカの布団が敷いてあって、いつもぐっすりゆったり眠れる。 大魔王イザベリュータは寂しがり屋なので、いつもメイドたちと一緒に寝ている。 ここでは大魔王イザベリュータは勿論の事、さすがにメイドたちも浴衣を着なければならず、いまだに慣れないらしい。
そんな温泉宿に、今日も大魔王イザベリュータがやって来た。 そこに女将をはじめ、従業員一同が大魔王イザベリュータたち一行を出迎える。
「ようこそ、いらっしゃいました。
イザベリュータ様」
「今日もヨロシクね♪
世津子さん♪」
「はい、こちらへどうぞ」
その大魔王イザベリュータたち一行が温泉宿の旅館《皇如月》に入っていく。
まさに今日も温泉日和!
ちなみに『セラルフィー』とは、天使の階級のひとつであり、熾天使のことである。
今回は女将として登場した魔族の彼女が『セラルフィー』として登場した。
本作品の今年の執筆・投稿・更新は、これにて終了致します。
今年も読んでいただいて、本当にありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
それでは来年も良い年になりますように、これにて失礼致します。
[2021・001]




