散歩の千二百三十七話 西の辺境伯領まで戻ってきました
聖都を出発後は、本当に順調に西の辺境伯領へと進んで行きました。
西の辺境伯領であったゴタゴタや、聖都までの道中のいざこざは一体どこに行ったのでしょうか。
「「ブルル……」」
「暇だって? いいんだよ、聖騎士の護衛を受けているんだから」
「「ブルッ!」」
御者をしているとうちの馬がたいそう不満だと訴えてきたけど、逆を言うとこれが普通なんだよね。
道中現れる害獣などは全て聖騎士団が駆除するし、僕達が手助けする事もありません。
ちびっ子達は勉強に専念しているし、スー達もたまに怪我をした聖騎士団の団員を治療するだけです。
こうして本当に何事もなく進んでいき、予定よりも少し早く西の辺境伯領に到着しました。
「おねーちゃーん、ばーば!」
「わっと、ケントちゃんは相変わらず元気いっぱいね」
「元気がある方が良いのじゃ」
屋敷に着くと、玄関ホールで待ち構えていたケントちゃんがスーと王妃様に満面の笑みで抱きついてきました。
そして、そのまま僕達を応接室へと案内しました。
コンコン。
「おかーさま、みんなきたよー!」
「ええ、入って頂戴」
ガチャ。
応接室に入ると、エミリア様、先代様、マリア様が僕達を出迎えてくれました。
マイクちゃんとランちゃんは、仲良く先代様に抱かれていますね。
「皆様、聖都からの旅お疲れ様です。色々と噂は聞いておりますわ」
「何とか無事に終えたのじゃ。最後は、随分と呆気なかったじゃがな」
エミリア様と王妃様の親子の会話を聞くだけでは、実はデストロイみたいな事があったとは分かりませんね。
あと、応接室に辺境伯様がいないけど誰も気にしていませんでした。
何となく理由が分かるので、そっとしておきましょう。
「「あぶー」」
「わあ、大きくなっているよ!」
「おっきいね!」
フランとホルンは、早速マイクちゃんとランちゃんを抱っこしていますね。
赤ちゃんは短期間で大きくなるから、びっくりするよね。
「トリアさんも、とても良く動いてくれました。聖教皇猊下達の護衛と、ちびっ子達の世話を任せっきりにする事もありました」
「話は聞いていたが、皆の役に立ったみたいだな。何にせよ、トリアは暫く赤ん坊の世話の勉強の続きだな」
僕がトリアさんの話をすると、父親である先代様はとても満足していました。
実際に助かったのは本当だし、王妃様もスーも助かったと言っていました。
「じゃあ、小さい子はそろそろお風呂の時間ね。みんなでゆっくりと入ってきなさい」
「「「「「はーい!」」」」」
エミリア様に言われ、ちびっ子達だけでなくスー達も席を立ちました。
待つ間、僕と王妃様がマイクちゃんとランちゃんを抱っこしてあやしていました。
なお、辺境伯様はヘロヘロな状態で食堂に姿を現したけど、ケントちゃんを含めたちびっ子達は全員スルーしていました。
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