散歩の千二百三十六話 いよいよ王国へと帰ります
翌日、僕達はいよいよ王国へと帰る事になりました。
旅の服に着替えて、出発の準備を整えます。
「ヒョードル様、ザンギエフ様、今まで本当にありがとうございました」
「こちらこそ、本当に助かった。道中の無事を祈ろう」
「何よりも、とても楽しかったぞ。また会おう」
ヘーベル枢機卿率いる王国聖騎士団と帰国するので、聖教皇国の聖騎士団とはここでお別れです。
僕達は、ヒョードル様とザンギエフ様だけでなく他の人達ともガッチリと握手をしました。
そして、出発の挨拶の為に馬車に乗って大聖堂に向かいました。
「「「「「来たよー!」」」」」
「あっ、孤児院の子どももいるよ!」
「「「「ほんとーだ!」」」」
大聖堂に入ると、孤児院の子ども達がシロ達に抱きついてきました。
どうやら、僕達を見送りに来てくれたみたいですね。
そのまま祭壇の方に行くと、スカーレット聖教皇猊下をはじめとする面々がニコニコしながら僕達を待っていました。
「皆様の周りには、いつも多くの人が集まりますわね」
「うむ、そうじゃな。とても賑やかじゃのう」
スカーレット聖教皇猊下だけでなく、名誉聖教皇猊下もニコリとしていました。
そして出発の挨拶をしていると、名誉聖教皇猊下が驚きの事を教えてくれたのです。
「あの執事については、エンシェントドラゴン様の加護もあるので大丈夫じゃろう。ゆっくりと対応する事とする。それと、ゲス枢機卿は昨夜死んだ。遅かれ早かれ、死ぬのは間違いなかった。天に召されたかどうかは分からんがな」
執事は反省をしているそうで、少しずつ動き始めているそうです。
ゲス枢機卿は、うーん、素直に神の元に行ったか全く分からないですね。
もしかしたら、懲罰を司る神の所に行ったのかもしれません。
いずれにせよ、聖教皇国を掌握しようとした男は呆気ない最期を迎えた。
「あと、シスターの中にはシュン様の料理が食べられなくなると嘆いている者がおりましたわ。私も、気持ちは分かりますけどね」
名誉聖教皇の娘さんが苦笑しながら話すと、サッと僕から視線をそらしたシスターさんの姿がありました。
というか、半分以上の人が顔をそらしていないかな。
美味しいと言ってもらえ、僕としてはとても満足です。
さてさて、そろそろ出発の時間ですね。
僕達は、大聖堂を出て馬車に乗り込みました。
「皆様に加護があらんことを。本当にありがとうございました」
「「「「「ばいばーい!」」」」」
「「「「じゃーねー!」」」」
沢山の見送りを受けながら、僕達を乗せた馬車はゆっくりと進み始めました。
とても忙しくて大変な事もあったけど、学ぶ事も多かった滞在でした。
さて、後は王国へ向かうだけですね。
読んでいただき、誠にありがとうございます
ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
作者のモチベーションも上がります!




