散歩の千百九十話 何故かペラペラと話す主犯
「ちっ、これはどういう事なのか!」
そして、僕たちに魔力弾を放った魔法使いが姿を現しました。
えーっと、聖職者の服を身に着けているのは気のせいでしょうか。
「これはこれは、ナイ司祭ではありませんか。ああ失礼、ナイ元司祭ですね。何故ここにいるのでしょうか」
「ぐっ……」
一瞬オークみたいだと思ってしまった人族の聖職者は、スカーレット枢機卿様に色々言われていました。
間違いなく、ゲス枢機卿と共に聖職者の地位を追われたんだ。
「ふん、ゲス枢機卿様が新しい世界を作られるのだ。教会の地位など些細な事だ!」
なんというか、ゲス枢機卿一派ってみんな同じ事を言うよね。
もう何回も聞いていて、耳にタコができそうです。
「それよりも、お前らはゲス枢機卿様の屋敷を覆っていた聖なる衣を破壊しやがって。お陰で、屋敷の中しか覆われていないではないか!」
あの邪悪な波動が聖なる衣って……
やっぱり、ゲス枢機卿一派の考え方はかなりおかしいよ。
でも、良い機会だから話を聞き出してみよう。
「その聖なる衣を発生させていた装置は、屋敷の中に何個あるんですか?」
「三個だ! 長年かけて少しづつ聖なる衣を溜めていたのに、お前らのせいで一気に吹き飛ばしやがって!」
ある程度浄化すれば、あの紫色の宝玉みたいな物は直ぐに場所が分かります。
物理攻撃も効くだろうし、幾らでも対策は出来るはずだ。
「ゲス枢機卿は、屋敷におるのかえ?」
「勿論だ! 今も、同胞に忙しく指示を出しているのだ」
うーん、王妃様が聞いたことは不確実かもしれない。
こればかりは、屋敷に突撃した時に確認しないといけない。
「それで、なんで奉仕活動を襲撃したのですか?」
「何故、出しゃばった真似をして国民に媚を売るんだ。ゲス枢機卿様の理想郷作りの邪魔でしかない」
つまり、ゲス枢機卿は何故か聖教皇国の住民の人気を集めようとしていたのか。
ゲス枢機卿についていこうとするのは、元からの過激思想か人族至上主義かだと思うよ。
質問をしたスカーレット枢機卿様も、思わず呆れています。
その後も、色々な人が代わる代わる質問していました。
その度に、ナイ元司祭はペラペラと喋っていたのです。
他のゲス枢機卿一派もそうだったけど、発言を隠す事は出来ないみたいですね。
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