散歩の千百八十六話 頑張っての浄化とご褒美
翌朝、僕たちは身支度を整えて再び大聖堂に向かいます。
今日は大規模な奉仕活動を行う予定なので、僕たちも町の人の為にと張り切っています。
「あと数日で各国からの票が届く。勿論、王国の分もじゃ。既に票数は連絡してあるとはいえ、原本も大事じゃ」
朝食を食べながら、王妃様が色々と教えてくれました。
ゲス枢機卿一派が動く可能性もあるので、本当に気をつけないといけない。
逆に、あと数日は僕たちも色々できるということだ。
今日の奉仕活動で犯罪者を捕まえられれば、かなりの成果を上げることができる。
そういう意味でも、今日の奉仕活動はとても重要だった。
みんなも頑張るぞと気合を入れて、大聖堂に行く馬車に乗り込んだのだった。
パカパカパカ。
「そうそう、今朝はシュンのみで浄化を行うぞ。他の者は治療がある、魔力を温存しないとならぬ」
えーっと、僕も多分身体能力強化魔法を使って料理をすると思うんですけど……
はい、頑張ります。
ニコリとする王妃様の圧力に、僕はハイかイエスしか答えられなかったのでした。
なら、できるだけ魔力を圧縮して浄化魔法を使ってみよう。
僕は、ゲス枢機卿の屋敷の玄関付近を目標に、圧縮しまくった浄化魔法を放ったのでした。
シュイン、ぴかー!
「おっ、中々良い感じに浄化できています。これなら、庭を浄化できるかも」
意外とスムーズに邪悪な気配を浄化できており、僕はドンドンと庭を浄化した。
すると、ある物を見つける事ができた。
「あっ、邪悪な波動の発生源っぽいものを見つけました。池のオブジェとして飾られている像に、紫の宝玉っぽいものがあります。これっぽいです」
「シュンよ、できるだけその怪しい物を浄化するのじゃ」
屋敷には別の物があるかもしれないけど、ここは踏ん張り時だ。
僕は、紫色の水晶玉っぽい宝玉に圧縮しまくった浄化魔法を放った。
シュイン、ズドーン!
ミシミシ、ミシミシ、パリーン!
ほぼホーリーカノン状態の浄化魔法を受け、紫の水晶っぽい宝玉は砕け散った。
すると、庭の邪悪な気配が一気に薄れて行ったのです。
「な、何とかやりました……」
「うむ、シュンよよくやった。スーよ、シュンを労うのじゃ」
流石に魔力を一気に使ってヘロヘロになったけど、その分の効果はあった。
そして、何故かスーが嬉々として僕を膝枕で寝かせたのです。
「シュンさん、少しの間ですがゆっくりとして下さい」
「「「「「ニヤニヤ」」」」」
あの、ニヤついている人の視線が痛いんですけど……
それでも、僕はスーの笑顔を見ると何も言えませんでした。
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