散歩の千百八十五話 帰りもゲス枢機卿の屋敷を浄化します
「終わったよ! 沢山の犯罪者を捕まえたよ!」
「ブルル」
夕方になり、シロ達も大聖堂に戻ってきました。
どうやら、かなりの手応えを感じたみたいですね。
すると、シロが僕の頭の上に乗っている小さな動物に気が付きました。
「あれ? リスさんだ! お家にいるリスと似ているね」
「多分同じ種類のリスだよ。草取りしていたら、何故か懐かれちゃったんだよね」
「いーなー、可愛いな!」
僕の頭の上に乗っていたリスは、ピョンとシロの手の中に飛び乗りました。
そしてアオも挨拶をしていると、とんでもない事が分かったのです。
「わあ、このリスさん聖魔法が使えるんだって。大聖堂に住んでいたからかな?」
まさかの、魔法が使えるリスだったなんて。
もしかしたら、大聖堂に住む動物は聖魔法が使えるのかもしれない。
アオは、このリスに魔法を教えつつ明日他の動物にも確認をするという。
ということで、今日の活動はこれで終わりです。
「では、妾たちはこれで失礼するのじゃ」
「皆様方、本当にありがとうございます。感謝申し上げます」
代表して挨拶をする王妃様に、スカーレット枢機卿様もお礼を言っていました。
馬車に乗り込んで聖騎士団の基地に戻るのだけど、その前にゲス枢機卿の屋敷に向かいます。
「うーん、この禍々しい気配は増えてはいないですね。でも、どうやって生み出されたのでしょうか?」
「難しい事は、本人に聞くのが一番じゃ。今は、このおかしい空気をどうにかするのが先決じゃ」
という事で、さっさと出来る範囲の浄化を行いましょう。
僕たちは、再び玄関付近をめがけて浄化魔法を放ちました。
シュイン、ぴかー!
「今朝よりも、手応えは少し楽ですね」
「本当ですね。やった甲斐があります」
スーだけでなく、他の面々も明らかに昨日や今朝よりも浄化の手応えを感じていました。
こうして対応して聖騎士の基地に戻ったのだが、ここで驚くことをザンギエフ様から聞かされたのです。
「確かに、聖騎士が浄化魔法を試してみました。それで、今朝皆様が浄化した後と同じだと言うと……」
「恐らくじゃが、ゲス枢機卿の屋敷は何らかの方法により少しずつ邪悪な何かが出ているのじゃ。だが、スーやシュンたちの浄化はそれを上回っておるのじゃな」
僕も、王妃様の推測が正しいと思っています。
少しずつ邪悪な何かが溜まっていき、今のとんでもない屋敷になったのでしょう。
あくまでも推測なので、明日もう一回確認する事になりました。
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