散歩の千百七十七話 ゲス枢機卿の控室の浄化をします
「シュンさん、いつでも大丈夫です!」
シュイン、シュイン、ぴかー!
うっ、なんだこれは……
浄化魔法を放つと、濃密なゼリーみたいな手応えを感じます。
スーもかなり大変そうな表情で浄化魔法を放っていて、僕だけではないと分かりました。
「「はあはあはあ……」」
そして、何と浄化し終えるのに十分もかかったのです。
更に五分かけて状態異常解除魔法も放ち、ようやく調べられる状態になりました。
とはいえ、今の僕とスーは、動くのはチョット無理そうです。
ということで、この人自ら捜索に名乗り出ました。
「ふむ、これは大量の魔獣化の薬じゃ。怪しいお香もあるのう。ある意味、宝の山じゃ」
夕方のミサが終わり、王妃様も手が空きました。
大瓶に大量の魔獣化の薬が入っていたらしく、そんなものがあれば浄化に時間がかかるのは必至だ。
「そうそう、ホルンとヴィヴィは定期的に大聖堂内に浄化魔法と状態異常解除魔法を放っておる。あの催眠香の影響が残っているものもいるかもしれぬ」
これなら、何かあっても大丈夫ですね。
近くに若馬とフランもいるそうで、護衛はバッチリです。
さてさて、僕とスーも体力が回復したので他の場所の浄化を行いましょう。
「シュ、シュンさん、ここにも何かありました……」
「かなり疲れました……」
「三人がかりじゃないと、浄化できませんでした……」
別の場所でリアーナさん、シャーリーさん、トリアさんがヘロヘロになっていました。
どうやら、この控え室にも複数の魔獣化の薬があったみたいです。
その後も皆で手分けして色々な部屋を浄化したけど、何でこんなにも魔獣の薬があるのって思っちゃいました。
「もしかしたら、各部屋に分散して隠していたのかもしれません。突出して、ゲス枢機卿一派の部屋が多かったですけど……」
「あんな数の魔獣化の薬は異常じゃ。このゲス枢機卿一派の部屋は、人神教の重要拠点なのじゃろう」
結局、休憩を挟みながら何とか大聖堂全ての部屋の浄化を終えました。
もう、みんな疲れてヘロヘロになっちゃっています。
かくいう僕も、かなり疲れながら王妃様と話をしていました。
「あと、大聖堂の様子を見に来た馬鹿な奴が、ジョディーとノアに捕まっておった。馬も複数捕まえておったし、尋問が楽しみじゃ」
王妃様、ちょっと悪人みたいな表情ですよ。
でも、悪人には相応の報いを受けてもらわないといけないですね。




