散歩の千百七十二話 大聖堂に到着しました
馬車は、聖都をゆっくりと進んで行きます。
教会関連の建物が多いけど、ほぼ王国の王都と町並みは変わりません。
王城の代わりに、大聖堂がドーンとそびえ立っているけどね。
そして、町の中を見て気がついた事があります。
「うーん、若干人族が多いかなと思うけど、それでも複数の種族が暮らしていますね」
「ごく普通の町並みじゃ。人々の営みは、ゲス枢機卿一派や人神教とは関係ないのじゃろう。教会の中は分からぬがな」
王妃様は、この先の事をある程度予測していました。
たまたまなのか分からないけど、今回聖教皇に立候補したのは全て人族らしいです。
とはいえ、教会の教えに人種による差別はないとあったはずです。
実際に、聖騎士は色々な人種で構成されていました。
うーん、これは大聖堂の中に入らないと分からないですね。
ということで、無事に大聖堂に到着しました。
最初に馬車を停める所に移動するのだが、今のうちにと馬車内から探索魔法を使った。
シュイン、もわーん。
「うーん、やっぱり良くない反応が複数ありますね。アオも同様の結果です」
「シロも変な感じがするよ。イヤーな感じだよ」
「それは仕方ないのじゃ。ある意味、敵の本陣に乗り込む事に等しいからのう」
僕、アオ、シロの報告にも、王妃様は特に動揺することはなかった。
身支度を整えて馬車から降りると、馬をフリーにさせた。
馬も、大聖堂の中から嫌な臭いがするとアピールしていますね。
超警戒しながら僕たちは大聖堂に入ろうとした、その時でした。
「あっ、変な臭いがするよ!」
「全員、鼻と口にハンカチを当てて下さい」
「直ぐにじゃ!」
「「「「「はっ、はい!」」」」」
大聖堂から漏れる嫌な臭いに、僕たちは直ぐに対策を施した。
そして、間髪入れずに僕たちは浄化魔法を周囲に放った。
「王妃様、大聖堂に全員寄る様にということはこういうことだったんですね」
「全く、奴らは悪い事を考えるのじゃ。しかし、ある意味墓穴を掘ったのじゃ」
僕たちは、準備万端で再び大聖堂に入りました。
さて、ここからが勝負ですね。
王妃様も、愛剣をコッソリと取り出していつでも戦える準備を整えていました。




