散歩の千百七十話 いよいよ聖都に向けて出発です
翌朝、僕たちは早めに起きて身支度を整えます。
今日は聖都に到着するので、専用の聖職者服を身に着けます。
「うーん、着方が難しいよー」
「これで合っているのかな?」
「パパー、手伝ってー」
フランたちは、慣れない聖職者用の服に着替えるのに手間取っていました。
シスターさんみたいな服で、中々可愛らしく仕上がっていますね。
シロたちも準備ができたので、これで大丈夫です。
「王妃様も、専用の聖職者用の服があるんですね」
「妾の場合は、王妃になった時に製作しておる。残念ながら、着る機会はほぼ無いのじゃ」
馬車前に集まった面々と話をしていたのですが、西の辺境伯領に後からやってきた王妃様も専用の服を持っていました。
馬にも、専用の馬具を着けていきます。
「「ヒヒーン」」
いや、カッコいいだろうとドヤ顔しないで下さい。
馬の言葉が分からないこの基地の聖騎士も、直ぐに分かるレベルですよ。
すると、スーが僕に近づいてきました。
「シュンさん、服が少しズレていますね。よいしょっと」
「「「「「ニヤニヤ」」」」」
スー、流石に王妃様たちや馬だけでなく聖騎士もニヤニヤしながら僕とスーを見ている事に気が付きましょうね。
さてさて、準備ができたところで早速馬車に乗り込みます。
「では、出発する!」
「「「「「はっ」」」」」
ザンギエフ様の合図で、僕たちは聖騎士の護衛を受けながら聖都へ向かいます。
念のためにと、今日はちびっ子たちの勉強も簡単なものにしておきます。
ポチポチ、ポチポチ。
「あの、シュンさんとお義母様は普通にお仕事をしていますね……」
スーは、通信用魔導具を操作している僕と王妃様に少し苦笑していました。
「明日からはどんな感じになるか分からないからね。できることは、今のうちに済ませておこうと思ったんだよ」
「うむ、そうじゃ。久々に大暴れする可能性もあるのじゃからのう」
僕はともかくとして、王妃様の理由の方がとても物騒なんですけど。
スーも、思わず苦笑していますね。
こんな感じで、お仕事をしつつ馬車は進んで行きます。
ちなみに、普通に人通りも多くなってきたので害獣などに襲われる事はありません。
盗賊なども襲ってこないので、とても平和な道中ですね。




