散歩の千百四十六話 いよいよ聖教皇国へ出発です
翌朝、僕たちは早くから出発のための身支度を整えます。
聖教皇国に入って直ぐに隣接する領地の教会に行くので、全員身だしなみを整えます。
僕も、キチンとした服装に身をつつみます。
「あっ、シュンさん、少し襟がズレていますよ」
スーは、さりげなく僕の身だしなみを整えます。
そして、そんな僕とスーのことをニヤニヤと見ている辺境伯家の大人とザンギエフ様の姿がありました。
「はい、これでいいですよ」
「あ、ああ。ありがとう」
「うん?」
僕の身だしなみを整えたスーは不思議そうな表情をしているけど、特に気にしないで。
テルマさん、ケーシーさん、更にはアヤやアイまでニヤニヤしながら僕とスーのことを見ていました。
「ちょっと羨ましいです」
「でも、毎日見ていると飽きるよ」
キラキラした目でいるリアーナさんに、シロが直球ストレートで返していました。
何はともあれ、準備が整ったので早速馬車に乗り込みます。
「お姉様、色々とありがとうございました」
「私たちも、とても助かったわ。元気で帰ってくるのよ」
エミリア様も、スーや僕たちににこやかに話をします。
辺境伯領は、余程のことがなければ大丈夫ですね。
「いってらっしゃーい!」
「「「「「いってきまーす!」」」」」
ケントちゃんの元気な声に、ちびっ子たちも元気に返事をします。
そして、僕たちを乗せた馬車はゆっくりと屋敷から進んで行きました。
「気をつけて行ってこいよ!」
「元気に帰ってこいよ!」
町の人たちも、僕たちの乗っている馬車に声をかけています。
僕たちも、馬車の窓から町の人に手を振ります。
「シュンやスーが、町の人のために頑張った証拠じゃ。胸を張ると良い」
町の人の声かけに、王妃様もとても満足そうにしていました。
僕たちも、町の人がとても良くしてくれたもんね。
西の辺境伯領は獣人が多い町だけど、その分気持ちの良い人が多いですね。
こうして、僕たちを乗せた馬車は領都を出発しました。
順調に行けば、お昼前には聖教皇国との国境に到着します。
辺境伯領兵も国境まで護衛してくれるし、道中はとても穏やかに進んで行きました。
「ふむ、このコタツはやはり良いものじゃ。王城にも設置しよう」
「「「「「コタツは気持ちいいよ!」」」」」
そして、王妃様はいつの間にか幌馬車に移動してコタツを堪能していました。
豪華なドレスを着てコタツに入るのって、何だかとてもシュールですね。




