散歩の千百四十話 今のところ順調です
そろそろお肉も良い感じにタレに染みてきたので、焼いて試食してもらいます。
「シュンよ、大きく切り分けるのじゃ」
「うむ、儂にも大き目に頼むぞ」
王妃様と司祭様は、既にいい匂いがする焼肉に目がらんらんとしています。
しかし、ここは毒見役が最初だと、護衛の兵が食べることにしました。
「それでは……うむ、うむ、うむ。美味いですな、たまらないですな」
あの、それは毒見としての感想でしょうか。
それとも、別の感想でしょうか。
何にせよ、何も問題ないので早速みんなで試食します。
「「「「「もぐもぐ、おいしー!」」」」」
ケントちゃんを含むちびっ子たちは、お肉を食べるなり満面の笑みに変わりました。
スーたちにも食べてもらったけど、とても美味しいという感想でした。
「うむ、これは美味じゃのう。この、漬け込むタレが美味いのじゃな」
「そうですな。これなら、町の人も喜ぶはずですぞ」
王妃様と司祭様も、タレに漬け込んだ焼肉を絶賛していました。
後で、王城の厨房にタレのレシピを教えてあげないと。
ということで、今度は肉を切り分けてどんどんとタレに漬け込んで焼いていきます。
更に、焼きおにぎりにも、特製の醤油ダレをつけて焼いていきます。
去年は温泉に行けなかったから、取り寄せてもらったんだよね。
スープに使うお肉も、良い感じにワインに浸かって臭みも取れました。
その結果はというと……
「な、なんじゃこりゃ!? 美味すぎるぞ!」
「これはすげーな。前にシュンがやった屋台料理よりも美味いな」
「流石は『雷撃の料理人』だな。腕前が、以前よりも更に上がっているぞ」
前回の収穫祭で僕の料理を食べていた人たちは、目をまん丸にするほど驚いていました。
あと、二つ名のせいもあるけど、僕は料理人じゃなくて冒険者ですよ。
「料理も美味いし治療の腕もいいし、今日の奉仕活動はとんでもないな」
「シュンとスーたちも、前よりもレベルアップしているな」
スーたちの治療の腕も褒めているし、奉仕活動としては上手くいっていますね。
そして、ここで可愛らしいお手伝いがやって来ました。
「「「「「おはよーございます!」」」」」
「うむ、存分に頑張るがよい」
孤児院の子どもたちは、元気よく挨拶をしていました。
王妃様だけでなく、町の人たちも元気な子どもたちに思わずニンマリとしていました。




