散歩の千百三十四話 実際に料理を作ります
ここからは、幾つかのグループに分かれて実際に料理を行います。
ヴィヴィは、引き続き僕の補佐役です。
ジュージュー。
「こ、このくらいでひっくり返せば……」
「まだ表面に脂が浮かび上がっていないです。もう少し待ちましょう」
「はい……」
ジョディーさんとトリアさんはともかくとして、まだ小さいホルンに筋肉ムキムキの大男があれこれ言われて小さくなっていました。
料理は焦っては駄目なので、ここはゆっくりとやりましょうね。
「猫の手で抑えながら、ベーコンを切り分けましょう。均等な大きさにするのがポイントです」
「が、頑張ります!」
そして、成人女性の冒険者も、ジョディーさんに言われて気合を入れて包丁を使っていました。
間違いなく、料理に自信がない人ですね。
でも、成功体験を積み上げていけば、きっと苦手も克服できるはずです。
ここは、頑張っていきましょうね。
トントン、トントン。
「うん、良い感じですよ。その調子で頑張りましょう」
「ありがとうございます!」
僕は、シロよりも少し年下の男女のグループを指導しています。
みんな意外と筋がよく、包丁も無難に使っていました。
ボゥ!
「おお、焦げ、焦げた! ベーコンが焦げた!」
「慌てないで下さい。少し慎重になりすぎただけですよ!」
そして、阿鼻叫喚なのがトリアさんのところだった。
全員別々の冒険者なのに、揃いも揃って料理が壊滅的だった。
アオとヴィヴィにヘルプに入ってもらい、落ち着いて料理をするように伝えます。
トリアさんたちが担当している冒険者のフライパンも無残なことになっていたので、僕が預かって水を入れて沸騰させて焦げ落としをしています。
ある程度磨いたら、油を薄く塗ります。
鉄のフライパンは、ある程度酷い状態になっても復活できるんですよね。
「皆さん、とても良い感じですね。これからも頑張って下さい」
「「「「「押忍!」」」」」
そして、いち早くジョディーさんのところが終わりました。
続いて、ホルンのところもほぼ問題なく終わった。
ちょっとしたトラブルはあったけど、冒険者たちは全員安堵の表情をしていますね。
そして、ジョディーさんとホルンは、まだまだ阿鼻叫喚となっているトリアさんの所にヘルプに行きました。
「ほらほら、手早く炒めるんだよ。全体をかき混ぜるようにするんだよ」
「何で、同じ受講生のあんたに教えられるんだよ!」
そして、中々の腕前だった男性冒険者が、パートナーの女性冒険者を指導していました。
うん、女性冒険者は泣きながらフライパンで薬草とベーコンを炒めていますね。
でも、僕の所も人数が多いので、まだトリアさんの所のヘルプは出来なさそうです。
「うう、上手くできない……」
「こんな感じで、全体を混ぜるようにしましょうね。ああ、調味料の入れ過ぎです!」
そして、ジョディーさんがついている冒険者ギルドの女性職員もかなりボロボロな結果になりそうです。
うーん、五人ほど上手くできていないですね……




