散歩の千百六話 何とか奉仕活動も終了です
「疲れた……」
「シュンさん、お疲れ様です」
夕方前になり、ようやく炊き出しを終えることができました。
まだ治療は行っているけど、そろそろ終了予定です。
休憩で僕の側に来たスーが、僕のことを労ってくれました。
「うーん、犯罪者の数は思ったよりも少なかったね。西の辺境伯領は豪快な人が多いけど、軽微な犯罪程度で収まっているみたいだ」
「お姉様のいる領地ですから、色々と対策を打っているみたいです。治療の際に話を聞きましたが、兵の巡回も強化していているそうです」
流石はエミリア様だ。
先代様もまだまだ健在だし、治安という面では辺境伯様も色々と対応をしている。
冒険者などが多い土地柄だけど、安心して暮らせるのはとても良いことですね。
「あと、シュンさんの作るおやつは相変わらず美味しいですね。多くの人が笑顔になっています」
今日は簡単にパンケーキにしたけど、奉仕活動を頑張ってくれた人たちはとても喜んで食べてくれた。
ケントちゃんもトリアさんも、ニコニコしながらお代わりを頼んでいた。
頑張った人へのご褒美だから、美味しく食べてくれて僕も満足だった。
「おい、シュンとスーは相変わらずイチャイチャしているな」
「そうなんだよ。いつも新婚さんごっこやっているんだよ」
「いつもあの調子なのよ。もう、屋敷の人はスーがシュンの服を直す様子なんてスルーしているわ」
冒険者、シロ、ケーシーさんが何か言っているけど、特に気にしないことにしよう。
ということで、後片付けをして今日の奉仕活動は終了です。
「司祭様、色々と手伝って頂きありがとうございました」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
「儂らは特になにもしておらん。シュンたちこそ、ご苦労だった」
僕たちは、司祭様に挨拶をして辺境伯家の屋敷に戻りました。
護衛の兵や冒険者にもお礼をしたけど、みんなこのくらいなら全然平気だと言っていました。
「あら、みんなお帰りなさい」
「「「「「ただいまー!」」」」」
辺境伯家に戻ると、エミリア様が僕たちを出迎えてくれた。
どうやら、捕まえたものへの尋問を無事に終えたみたいだ。
「みんな、頑張って奉仕活動をしていたみたいね。町の人も、とっても褒めていたわ」
「「「「「わーい!」」」」」
エミリア様に褒められて、ちびっ子たちは上機嫌だった。
みんなが頑張っていたのは間違いないもんね。
ちびっ子たちはそのままお風呂に直行し、僕たちは応接室でエミリア様から話を聞くことになりました。




