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千年生きた伝説の魔女は生まれ変わる〜今世の目標は孤独死しないことなのじゃっ!〜  作者: 君影 ルナ
追い出されたよ編

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「ちょーっと待って! レタアちゃん、新人なんでしょ!? さすがに危ないって!」


 しかしアルタは待ったをかける。ふむ? 何故危ないのじゃ? 理解出来ずに首を傾げる。


「ベアなんて一瞬でバッタリじゃよ。危険はほぼ無い。」


 魔法でチャチャッと血を抜くだけじゃからの。


「はぁ!? 何言ってんの!? ビッグベアはAランク! 新人が相手して勝てるものじゃないよ!!」


 うーむ、そんなに大声出さなくてもいいじゃろうに。耳がキーンとしたじゃろうが。ワシは軽く耳を塞ぐ。しかしそれで事が収まるわけでもなかった。


「アルタ、レタアさんは常識が無いの。だからビッグベアを一瞬で狩ってもおかしくないのよ。」

「いや意味分かんないし!」


 今度はグリンがそう言う。常識がないのはさっきもグリンに言われてたし、実際そうなのじゃろう。多分。自覚はあまり無いが。


 そう考えながら二人をじっと見ているとグリンはふーっと息を吐き、こめかみの辺りを摩った。


「アルタ、そう考えていないと私もおかしくなりそうなのよ。分かって頂戴。」

「あー……なんかごめん。」


 お、話がまとまったらしい。アルタも落ち着いたようじゃ。


「さて、話は終わったかの? ……あれ、それでワシ……何の話してたっけ。」


 二人の言い争いを見ていて話の内容忘れてしもた。はてさて、何じゃったか……


 常識がない云々の話じゃなくて……えーと……


「「だめだこりゃ。」」


 グリンとアルタはガックリと項垂れる。仕方なかろう! ワシの記憶力は鳥と同レベルなのじゃから。


 前世の時からこうなので毎度毎度対処法を考えてみてはいるが、全くいい案が出てこないのじゃ。


「レタアさんがビッグベアを狩るために街の警備に加わりたい、と言ってましたよね。」


 グリンが教えてくれた。


「おお、そうじゃそうじゃ。二人の言い争いに気を取られて忘れてしもた。」

「「元凶が言うな!」」

「およ?」


 元凶とはなんじゃ……? 首を傾げる。それよりも、先程から二人の息が合っている具合が凄いのぅ。さすが姉弟じゃな。感心していると、


「自覚なしかよ……」

「はあ……疲れた。」


 およよ、突然二人とも疲れた顔をし始めたぞ。何故じゃ?


しかし疲れたのなら癒さねばじゃよな。ならば……


 ふっと魔法を使おうとしてハタと気付く。呪文を唱えねば孤独になってしまうのじゃった。うっかり無詠唱で魔法を使おうとするところじゃった。危なかったー。ええと、呪文呪文……

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