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戦闘の準備…。

 結果から言うと、【罠錬成】は失敗したらしい。


「ほほう。これは運営は俺に喧嘩を売ってるってことかね?」

 俺のアトリエが光に包まれ、その光が収まったとき床に描かれた錬成陣の上には、所々凸凹した黒い物体が鎮座していた。明らかに、タライじゃねぇ。

「ま、まぁ万が一もあるし?」

 錬成陣の上に鎮座した、所々凸凹した黒い物体を【罠鑑定】する。


―――――――――――


 罠の成り損ない 武器カテゴリー 《罠》 レア度10

 設置-接触型。スキル【罠設置】で設置し、何かが接触することで作動するタイプの罠。

【罠錬成】時に99%の確率で成功するはずの罠を錬成した際に、残りの1%を引き当てることで錬成できる。

 スキル【罠設置】で設置した者の、物攻と魔攻の平均の100%を固定値で与える。

 スキル【罠】をメインスキルにセットしてない状態で設置しても、ダメージはゼロである。


―――――――――――


「だろう…。…。…………。へ?」

 は?

「……。……。」

 ひ?

「…。」

 ふ?

「…。ふぁーーーーーーーーーー。」

 くっ。くくく。くははははははは。

「わ~け分かんね。」

 失敗なの?成功なの?

 

 取り敢えず、【罠錬成】を続ける。

 石を1個ずつ錬成陣に乗せていく。今度は5個で錬成陣が光を放った。

 そして、光が収まってそこにあったのは、手の平大の円盤だった。


―――――――――――


 石のタライ 武器カテゴリ- 《罠》 レア度1

 設置-発動型タイプ。スキル【罠設置】で設置し、スキル【罠発動】で作動するタイプの罠。

【罠錬成】で、石を材料にタライを錬成することで、錬成できる。

 発動者の物攻と魔攻の平均の1%を固定値で与える。

 スキル【罠】をメインスキルにセットしてない状態で発動しても、ダメージはゼロである。


―――――――――――


「どう見ても、タライじゃねぇ…。」

 見るからにただの円盤だ。タライとしての深みが足りねぇ。なにより厚みが無い。熱さが無い!!これにはタライへの愛がねぇ!!タライ、されど、タライだぞ!!過去において庶民の生活を支えてきたタライ様だぞ!

 こいつはなんだ?何処だ?俺のタライを愚弄する愚か者は!!許さん!許さんぞぉ!!運営!!!!


「さて、茶番はここまでとして、色々検証する必要があるな…。」

 まず、今回のタライと成り損ないとで数に差が生じた。失敗だから数が少ないと思ったが、次に錬成したタライは、3個できた。試しに、錬成陣に予め石を5個置いて、【罠錬成】でタライを選択する。すると、4個の石を消費して、黒い円盤と石が錬成陣に残った。


「質量かな?」

 今更だが取り出した、石は大小様々の大きさである。なので検証の結果、石のサイズを大中小の三段階とすると、石のタライは

・小15個

・中3個

・大1個

 で、錬成が可能であった。俺は【素材鑑定】のスキルを持ってないので、このサイズ見積もりは適当だが大体あっているだろう。

 それにしても、素材となるアイテムにも【素材鑑定】っていうスキルが無いと詳細見れないとかクソゲーめ…。


 ちなみに、鑑定だけで【スキル鑑定】【鉱物鑑定】【植物鑑定】【武器鑑定】【防具鑑定】【素材鑑定】【アイテム鑑定】【人物鑑定】【魔物鑑定】【言語鑑定】【建物鑑定】【真偽鑑定】【アクセサリー鑑定】【罠鑑定】【加護鑑定】【呪い鑑定】がある。

 ちなみにミストが掲示板で仕入れた情報では、【武器鑑定】に【罠鑑定】は含まれてないそうです。やっぱり、【罠】だけ特別枠である…。


「…。マジクソゲー…。」

 どうやら本当に『運営は“罠”に大切な人を奪われたのだろうか?説』が濃厚になってきたな。

「まぁ、運営は仕方ないとして残りのタライでも作るか。」

 そして、石を置くだけの簡単なお仕事をする事、2時間…、99の“石のタライ”と1の“罠の成り損ない”ができた。

 つまり、“罠の成り損ない”は最初の一つ以外錬成できなかったというわけだ。流石レア度10。それがすごいのか、分からんが…。

 なんってたってね?【罠鑑定】の結果の文言に輝く失敗の文字がな~…。

「はぁ…。取り敢えず合流するか。」

 メニューを、っとその前に。忘れ物は無いなっと。

 改めて、メニューを開いて先程ミストから届いていた合流場所に行くために“神の膝元”へと転移する。


△△△


 一瞬の暗転の後目を開ければ、俺は噴水のある広場へと戻ってきていた。

「今回は、ちゃんとメール見たんだね?」

「当たり前だ。俺は同じ失敗は繰り返さない男なんぢゃい。だい!」

「…。そうだねー。」

「…。所でサクラは?」

「まだみたいだね。もう少しかかるって。」

 ふむ。俺がまた最後だと思っていたのに、今回は違ったか。そう言えば…。


「俺が来るまで、お前は何をしてたんだ?」

 1時間ほどは放置してたからな。

「僕はね、神殿神の集会所で神殿神様とお話してた。」

「お話、ね~。」

「ははは。色々加護について分かったことがあったから、収穫は大きかったよ。」

 最初のログイン場所に、もしかしたらミストに加護を与えた神殿神がいるかもしれないとは話したが、やはり、集会所とは名ばかりで各神の家的な感じって予想は大きく外れてないかもな。

 ミスト曰く、神殿神の集会所は西洋のステンドグラスなんかがある、それは立派な“教会”だったそうだ。

 あれ?そう考えると、奴の集会所ってどんなところなんだろうか?


「お待たせしました~。」

「いや、俺も今来たところだ。」

「あら?ふふふ。」

「さて、気にしたら負けだと思うから、さっさと行くか。」

「ええ。」

「う、うん。」

 さて、初戦闘と行くか!

あれ~?戦闘を始めるはずだったんだけどな?


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