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生産をしよう

「生産通りに行きましょう。」

 というわけで、やってまいりました生産通り!!

 

 この通りに転移する前に、足を踏み入れようとして選択肢に阻まれた通りは、商店通りだった。人が通りを埋め尽すほどではないが、商店通りは活気に満ち溢れていた。


 それに対してここ生産通りは、通りに人はあまり居ないが、通り脇の建物からは俺達のような初期装備の服に革装備で要所を守るような装備を付けた人が出てきては、すぐに転移で消えていった。


「ここが、生産通りか。」

「何してるんですか?」

「いや、何でも無い。」

 辺りを見渡していると、サクラに声をかけられ思考を戻す。


「何か生産をするとは言っていたが、何を作るんだ?」

「ふふふ、作ってからのお楽しみです。」

 こうしていると、一般的にきれいな部類なんだがな…。


「あ!私【錬金】を取ってるんですよ!」

「あ、ああ。」

 急にどうした?

「惚れ薬作ってあげますからね!」

「ミストに飲ませるのか?」

「いえ、オリオンが使うんですよ?」

「誰に惚れさせる気だよ?」

「あれ、気のせいでした?恋愛関係で悩んでいると思いましたが?」

「お前、普女子だったんだな。」

「ええ、腐女子ですよ。」

「ははは。」

「ふふふ。」


「ただいまー。」

 そうやって話してる内に、トイレ休憩からミストが帰ってきた。

「おかえりなさい。」

「え、えへへ。」

 イケメンも形無しだな…。


「さて、生産通り内で【錬金】してきますね。」

「俺も生産しに行く。」

「え?別に僕を待たずに行ってきて良かったのに…。」

「気にするな。」

「ええ、オリオンの言う通りです。それに相談したいこともありましたし、ね?」

 そう言って、こちらにウィンクするサクラ。

「そ、相談?」

「ああ、ある意味相談だな。」

 そうして、俺達を眺めるミストを無視して、メニューを開く。

「じゃあ、また後でな。」

 そして、メニュー内の転移場所にある“アトリエ”に跳ぶ。


△△△


 このゲームにおいて生産する場合には、ある二つが必要になってくる。それは、“素材”と“設備”だ。

 “素材”は言わずもがなだが、気を付けるべきは“設備”だ。例えば、【鍛冶】では生産に必要な金属だけでなく、それを熱する炉や熱した金属を叩くためのハンマーに、作業台として金床等様々な“設備”が必要になってくる。

 例として【鍛冶】を出したが、これはどの生産スキルを用いた場合でも何がしかの“設備”を要する。


 さて、その例に漏れず設備がいるのですよ!

「錬成とは名ばかりじゃないってことかね。」

 我が【罠錬成】さんに必要な設備は、ダラダラ~~~、ダン!!

 錬成陣です!


 いや~、いざ戦闘するぞってなって罠を錬成をしようとしたらね?

――――――――――――――――


 錬成陣に素材を置いてください。


――――――――――――――――

 って言う文が表示されたん訳でね?

 まぁそんなもん持ってませんのでね~、この生産通りのアトリエに来たってわけですね。


「アトリエへの錬成陣を導入は、終わったかな?」

 生産通りのアトリエは、個人に1部屋ずつ与えられていて個人で資金(ゲーム内通貨)を注ぎ込むことで、設備を充実させていくことができる。

 ちなみに、初期状態では個人資金は0だったが、今回のメンテの侘びとしてアトリエ内の1設備分を導入できる程度の資金が運営のメールと共に振り込まれていた。


 それを、使って俺は錬成陣を導入したのだが、導入までに多少の時間がいるようだったので、通りに戻ってサクラと雑談をしながら時間を潰していたわけだ。

 まぁつまり、別にミストを待っていた訳では無いっていうね…、マジ哀れ。


△△△


「くしゅん。くしゃみまで再現するとか、技術の無駄遣い感がする…。」


△△△


「お、終わってる、終わってる。」

 さて、俺のアトリエに錬成陣が導入され、木造の小さな小屋みたいな内装の床に幾何学模様のザ・魔法陣が描かれている。

 さぁ錬成の時間だ!


 メニューを開いて、【罠錬成】を発動させる前に、【スキル鑑定】でみる。


――――――――――――――――


 【罠錬成 Lv.1】レア度1

 素材を用いて、罠を錬成する。器用値が高いほど失敗しにくい。

 『作成可能リスト』

  タライ


――――――――――――――――


 次に、【罠鑑定】で『タライ』を鑑定する。


――――――――――――――――


 タライ 武器カテゴリ- 《罠》

設置-発動型タイプ。スキル【罠設置】で設置し、スキル【罠発動】で作動するタイプの罠。

発動者の物攻と魔攻の平均の数%を固定値で与える。

スキル【罠】をメインスキルにセットしてない状態で発動しても、ダメージはゼロである。


――――――――――――――――


「よし。やるか。」

 そして【罠錬成】を発動させる。


――――――――――――――――


 錬成陣に素材を置いてください。


――――――――――――――――


「錬成陣に石を置いてっと。」

 俺が錬成陣にインベントリから、石を1個ずつ置いていくと、ちょうど3個目で錬成陣が眩い光を発し、俺の視界を光が満たした。



あれ?戦闘するはずだったんだけどな?


誤字脱字、感想などお待ちしております。

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