↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才と凡人は甘くない。  作者: 月嶋のん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/104

凡人、作り始める。


カバンの生地を探そうという話になると、アル君がちょっと考えて・・


「布屋さんを見に行ってみましょうか?」

「布屋さん・・?」


「女性も、男性もあったら便利だと思うので・・、生地の質感も見たいし、折り畳むのであれば素材も色々見ておいた方がいいかなって・・。ここにも色々ありますけどね」


おお〜〜〜、アル君頼りになる!!

二つ返事で了承すると、早速中心街にある布屋さんをリサーチする為に、出かける準備をしているとレイト君と目が合うと・・


「・・・気をつけろよ」

「・・・ええと、私は成人女性だったはずなんですが・・」


私が、レイト君にそう答えるとミスクさんが思い切り吹き出していた・・。全く、私は大人ですからね!



中心街にある布屋さんはいくつかあるらしいけれど、一番大きい店をアル君が教えてくれた。


「色々なフロアに、小物なんかもあります。ボタンだけとか、リボンとか・・」

「詳しいんだね」

「母が好きで、小さい時買い物に付き合わされたんです・・」


ちょっと照れ臭そうに答えるアル君・・、可愛いなぁ。

リボンとか、ボタン・・確かにアクセントに使ってもいいかも・・、そう思いつつ布のコーナーを見る。


「どんなイメージの布がいいんですか?」

「本当は薄くて、こう・・コンパクトに畳めるといいけど、薄すぎても物で引っ掛けて破れちゃっても嫌だよね」


「そうすると・・こっちかな。あ、あと防水がいいですよね?」

「うん!さすが!!」


そんな風に、二人でいくつか良さそうな布を選んで買っていく。

リボンとかボタンは個人的に何に使うか決めてないけど、買ってしまった・・・。可愛いんだもん。



二人でどっさり布を買い込んで、仕事場へ戻ろうと歩いていると・・騎士団がパトロールしていて、その中にジルさんの姿が見えた。


「あ、りつじゃ〜ん!」

「こんにちは、お仕事お疲れ様です」


「今日は可愛い格好してるね、うん似合う!」

「・・・あ、ありがとうございます・・」


うう、ジルさんはためらう事なく、バンバン褒めてくるな・・。これは異世界ゆえか?隣のアル君は、ちょっと警戒顔である・・。



「レイトは?二人だけで出かけてたら、心配してるんじゃない?」

「レイト君は仕事ですけど・・、なんか危なっかしいですか?」


ああ、私が頼りなさそうだから心配はしてたな・・と、言ってて気付いた。

ジルさんは、眉を下げて笑ってたけど・・・違うの?


「ま、気を付けて帰ってね。あと近く、そっちに顔を出すってレイトに言っておいて〜」

「あ、はい!失礼します」


手を振って別れると、アル君が私を見る。


「・・どうかした?」

「・・・りつさん、あの人は気をつけて下さい」

「レイト君と同じ事、言うね・・」


「・・・なんか気に入らないので」


アル君がちょっとむくれた顔をするので、つい笑ってしまった・・・。そうか〜ジルさんは気を付けておいた方がいいか。

覚えておきますって言ったら、すっごく頷かれた。そんなにか。



仕事場に戻って、レイト君にジルさんからの言伝を伝えておくと、アル君がなんかレイト君とアイコンタクトしてたんだけど、いつの間に仲良くなったの・・?


布地を二人で確認して、カバンの形を決める。


そういえば・・私、家庭科2だった〜〜〜。

成型できるかな・・。


紙でカバンの形を作って、イメージをアル君に伝えるという面倒臭いやり方になっちゃうけど・・この方がやりやすいんだよね・・。アル君は笑って、


「やりやすいやり方でいいんですよ」

「アル君・・・、本当に好き・・、ありがとう!!」


感謝を伝えたら、隣の作業台にいたレイト君が思いっきり台の角に足をぶつけてた。


「だ、大丈夫??!」



声をかけたら、赤い顔のレイト君に睨まれた。

あ、すみません・・うるさくしちゃった??慌ててアル君を見ると、にっこり笑って「大丈夫ですよ」ってメガネの位置を直していた。そっか・・大丈夫か。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。