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天才と凡人は甘くない。  作者: 月嶋のん


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凡人、女子です。


アル君と改良したカメラは、なんとか完成した!!


やった〜〜!!!

今回は、私とアル君との完全共同作だ!!

回線を繋ぐ所・・本当に苦労した!レイト君の本のおかげです・・。あれを見ながら、二人で粘ったよ・・。


カメラの特許が絡むので、一部使用料は払う事になったけど、レイト君の「映写機」を扱っている会社からお声が掛かり、完成した暁には販売させて欲しいと声が掛かった!


モーリスさんは私達のカメラを見て、


「販売されると、また給与とは別に金が入るぞ。よかったな」

「最高ですね・・!!!」


私がそう答えると、アル君も頷いた。

だって、私一文無しなんですもの・・。アル君は、五人兄弟の長男らしく、「これで下の弟の学費が稼げます・・」と、しみじみ話していた。な、なんていい子なんだ・・!!!


研究所に会社の人が来て、作ったカメラの説明をし、契約にはモーリスさんが立ち会ってくれた。やっぱり中には良くない会社の人もいるらしい・・。大変助かります。



そうして、契約の書類を書いたり、話の打ち合わせを終えたら・・夜だった。

アル君は急いで家に帰り、私は仕事場の片付けをしてから帰ろうと、戻ると・・レイト君がまだ何か作業していた。


「お疲れ様〜・・、まだやってたの?」

「・・改良したいとこ、あったから・・」


天才とは、本当にお仕事熱心だ。

先日、突然寄りかかってこられて以来・・、なんというか恥ずかしくて、私はちょっと避けがちだったんだけど、今日に限って二人きりだ。


うう・・、恥ずかしいから、早く片付けて帰ろう。



「カメラ・・完成したんだってな」

「あ、うん!お陰様で・・、借りてた本、すっごく役に立ったよ!ありがとう」


「・・別に」


おお、またも若者的な回答・・。

でも、いつもの様子にちょっとホッとした。


なんか、先日みたいに寄りかかられるとドキドキしちゃうし・・、いや、その前にじっと見られると照れるんだよね・・。本当、なんだこれ。


素材を作業台にひとまとめにして、台拭きでさっと拭く。

うん、これで明日は気持ちいい状態で進められるぞ!満足げに作業台の上を見ると、レイト君がこちらを見ていた事に気付く。


「な、何??」

「明日・・、騎士団にデータ取りに行くけど、一緒に行くか?」


「あ、そっか!戻ってくる日だったね!」


そういって、カレンダーを確認すると赤丸で囲って合った・・。

カメラを作るのに夢中で忘れてた・・。


そんなすっかり忘れていたであろう私を、ふっと小さく笑ってレイト君がこちらを見るので、なんかむず痒くなってしまって、私はカバンを急いで持って部屋を出ようとする。


「お、お先に・・」


と、作業台の下に置いてあったコードに足を引っ掛けて、またもレイト君が慌てて腕を引っ張ってくれた。あわや床に顔をダイブする所だった・・。


「・・・お前、本当落ち着けよ・・」

「うう、すみません・・」


レイト君は、ため息をつきつつ私の体を起こしてくれた。

やばい・・、今きっと顔が真っ赤だな・・。

腕、離して欲しい・・。



「細っこい腕だな・・」

「・・・女の子なんで」



「ハハ、女の子って・・・」


レイト君が顔の真っ赤な私を見て、体が固まった。うう、今こっち見ないで・・。



「え・・・、マジで?」

「ええと・・・マジです。言うタイミングがなくて・・その」



ちらっとレイト君を見ると、顔が赤い。あれ?なんで赤いの?


「えーと・・、レイト君、そんな訳で一旦腕を離して欲しいです」

「あ、ああ・・」


ようやく腕を離してもらえて、ホッとして・・ダッシュで帰ろうとしたら、また腕を掴まれた。な、なんで!!??


「・・・遅くに一人で帰るな」


レイト君は、突然睨んでくるし・・。

な、なんでーーーー??!!



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