凡人、作品持ち込む。
真空袋が、ようやく形になった!!
明後日、騎士団が遠征らしいから、間に合って良かったわ〜・・。
緩衝材を中に入れておいた真空袋と、防水処理をした真空袋をモーリスさんに見てもらって、オッケーを貰った。
「騎士団の奴らに、飯を食べてもらうのもやるだろ?それのデータ取り終わってから、もう一度見せてくれ」
「「はい!」」
私とアル君で返事をすると、「若いのは元気だな〜」と、しみじみ言われた。
調理した物を真空袋に入れようと、アル君を買い出しに行く。
「りつさん、何を作るんですか?」
「5品くらい作りたいんだよね・・・、ハンバーグと、シチュー、うーん、あとはこっちの食材と、調味料を見て考えます・・」
醤油があれば大分違うんだけどなぁ・・。調味料は、アル君にざっくり教えてもらって買って帰る。
パルクさんが、食堂に声をかけておいてくれたらしく、食堂に行くと案内してくれた。すぐに作り始めると、時々、食堂の調理さんが見に来て色々アドバイスをくれた。
「遠征中は、野菜が不足しがちだぞ」と、遠征に一緒に行った事がある調理さんが教えてくれたので、お肉だけ・・でなく、野菜も一緒に煮込んだものを入れて作る。貴重なご意見助かります。
そうして、5品の予定が結局調理さんも手伝ってくれて、10品になった!本当に助かった・・。一人では、こんなに作れない・・。・・、ご飯いつも楽しみにしてます!って言ったら、笑顔で頭を撫でられた・・。
早速真空袋に詰めた食材を籠に入れて仕事場へ戻る。
「アル君、ご飯の方は完成したよ〜!」
「お疲れ様です〜、こっちは実験なんとかできました〜」
アル君は、今日は午後予定があるらしいので、騎士団に食材と真空袋を持って行くのは私と、手紙を送る機械を持って行くレイト君だ。
根詰めて調理してたので・・お昼食べ損ねちゃった。軽食をもそもそと食べていると、レイト君が、飴を投げて寄越してくれた。
「・・自分が飯大事って言っておきながら・・」
「返す言葉が見つかりません。飴、ありがとう〜」
飴は苺みたいな味だったんだけど・・、天才は甘いのが好きなのか?不思議に思って見上げると、「リスみたいだな」って言われた。リス、こっちにもいるんだ。
約束の時間が来たので、レイト君と騎士団まで出かける。
「こんな街中に、騎士団があるんだ〜」
「この間、渡した地図に書いてあったろ・・。ここは、主要都市の一つだし、魔道具とか魔法とかの研究所もあるから騎士団が昔からいるんだよ」
あーなるほど〜と、頷いていると、分かってるのか・・?こいつみたいな目で見られた。失礼だなー・・。
「街中に騎士団があるって、まぁ確かに安心だね」
「ま、そうだな・・」
そう言ってると、パトロールしている騎士さん達が歩いているのが見えた。隊服を着て見回る姿は、なかなか格好いい。私の世界では見ないしね。
「・・格好いいですね〜!」
「・・・まあ、憧れるのは自由だし。頑張って背を伸ばせ」
「失礼ですね〜!格好いいって言っただけなのに・・」
ブスッとしてレイト君を見ると、ちょっと複雑な顔で私を見る。
「・・・ああいうの、好きなのか?」
「騎士さんですか?はぁ、まぁ・・、うちの部署、制服は白衣みたいなのですからね・・、ああいうカッチリした格好って、ちょっといいなって・・。あ、レイト君も着たら似合いそう!!格好いいですし!」
そういうと、レイト君が目を丸くして私を見る。
「・・・・お前な・・」
「・・はい?」
レイト君は、ちょっと目をウロウロさせて、結局小さくため息を着くと「急げ」って言って、早足で歩いて行くから追いかけていく。は、早い!!足が長いんだよ〜〜!!
コンパスの差に、悔しくなった・・。




