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異世界戦争 デス・ファンタジー・サガ  作者: 斉藤一


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エミリー12

 私達のパーティだけで敵の拠点へ攻め入る事になってしまいました。その作戦が伝えられた後、一人で誰も居ない場所へと向かいました。

 

「私に、もっと強さがあれば・・・」


 恐らく、今回はパーティ内で生き残れる人は居ないでしょう。英雄であるリーダーでさえ、相手の英雄や、そもそも多数の敵を相手取って生き残れるとは思えません。私のヒールがあるとはいえ、他人の血液が再生出来ない以上、傷を負って血を流し続ければ死にます。

 かといって、私一人で敵陣へ行ってもできる事はありません。私には工兵みたいな破壊力も、リーダーみたいな戦闘能力もありません。そもそも、そういう場所で戦えるならば、捕まった時もとっくの昔に自力で脱出しています。

 私が使えるのは、シールドとヒール、そして誰でも使えるストーンバレットだけ。ストーンバレットの威力には魔力量は関係なく、魔力量で弾数は増えますが、それだけです。同時に一発しか撃てない以上、いくら撃てても捕まる方がきっと早いでしょう。


「せめて、みんなが死なないようにすぐにヒールしてあげるくらいかしら・・・」


 しかし、ヒールにしても相手の体に触れる必要性がある以上、近くの人しか助けられません。それなら、リーダーの傍にいて敵を少しでも倒してもらう方が私が役に立てるはずです。


「はぁ・・・。魔族の魔法が使えたらなぁ・・・」


 魔族がこちらの防壁を破壊するために使用するメテオ。あれを私の魔力で使えるなら、きっと拠点も潰せるのですが、種族によって使える魔法が決まっているので呪文を知ったとしても私にはメテオは使えません。


「似たような魔法、作ってくれればいいのに」


 魔法は呪文によって発動するものと、個人でしか使えないユニーク魔法があります。呪文はどうやって探しているのかは分かりませんが、決まった呪文を唱えたらだれが使っても同じ魔法が使えるのです。だから、そういう魔法で威力のあるものが開発されれば、私がもっと役に立てるのに。


 私は、自分にできそうなことを考え、実戦に向けてシミュレートする事にしました。

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