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「完」特技の私スキルは魔除けなの  作者: さしみのつま
22/32

( 22 )苦戦しちゃったみたい

予定変更をして夜を待たずに墓場へ向かうチーム「茹で玉子」。スザンヌは、クラっとした。



(あ、目が回るー。)



暫く無くなっていた目眩。直ぐに良くなったので、皆に分からないように歩く。これから大事な時なのに。大丈夫か、私?



(賞金を手に入れないと「魔除け」の店も始められないわ。借金まみれのお父さんのせいだからね。私が頑張らないと!)



どうしたんだろう、良くなってたのに。こんな時、強い魔法が使えたらいいのに。一発で片付けて帰れる。


どうして、私には魔除けしかないのかな。人に負けない魔力が欲しい。




『了解、アップロードします!』




誰かの声が、聞こえた。スザンヌはキョロキョロする。隣りを歩いているガブリエルに聞いた。




「ね、ガブリエルさん。今、誰か喋ってなかった?」

「喋ってたわよ、エドワードが。男のお喋り好きだから。」

「エドワードさん?」

「そうよ。他に誰が?」




本当に、よく喋ってるのはエドワード。でも、聞こえたのは女性の声だった。目眩で脳ミソも揺れて変になったのかも。


そのせいか、何だか吐き気までしてきた。気分が悪くなってく。頭から血の気が引いてくような。どうしょうー。



「来るわ、ゾンビよ!」



エレンが注意を呼び掛ける。聖女の魔法で皆にガードを付けた。墓場が近づくと妙な物がヨロヨロと向かって来るわ来るわ。ゾンビだ。


スザンヌは、声にならない悲鳴。



「嫌だ嫌だ、腐ってるー!(帰りたい)」



でも、我慢。お店の為だから。借金を返さないと。父親が商売に失敗しなければ、こんな事しなくてもいいのに。



「全部、お父さんのせいよ。バカオヤジ、アホオヤジ!」



パトリシアが、声をかけた。



「違うよ、やり直し!」



違うって、何が?そういえば、呪文を教えてもらったんだった。えーと、何だっけ。



「クソオヤジーー!(正解)」



ドッカーーン!と、スザンヌのまえで爆発が起きる。スザンヌは驚いて座り込み動けない。ゾンビは、飛ばされたようだ。


エドワードが、拍手喝采。



「スザンヌさん、おめでとう!パトリシアが呪文をくれたんだ。それにしても、凄いね。」



パトリシアも、祝福してくれた。



「スザンヌさん。魔法が使えるようになったんだね。おめでとう!」



自分でも何が何だかのスザンヌ。こんな物でいいの?何もやってないんだけど、勝手になったんだけど。「クソオヤジ」て言っただけ。


恐るべし、パトリシアの呪文。使うの怖いー。



ワラワラワラワラーー。



ゾンビ一団が殺られたので、ゴーストが大群で飛んで来る。スザンヌは、恐る恐る唱えてみた。



「クソオヤジーー!」



すると、スザンヌの身体が光り出して放射。チーム「茹で玉子」は、眩しさに目が開けられない。

光りが薄れて目を開くとゴーストは消えてしまっていた。


少女達は歓声を上げてスザンヌを褒め称える。



「凄いわ、スザンヌさん。レベルがAまで上がってるわよ!」



そこまでは行ってないと思うけど、自信が出て来ました。スザンヌは、墓場で立ち上がる大きな影に突進して行く。


それを見て、パトリシアは後を追った。



「駄目だ、スザンヌ。無茶をするな!」



魔法を覚えたての少女には、無理かもしれなかった。離れていても寒気を感じるくらいの悪寒。旧い幽霊に違いない。霊気が強い。


その影の前に立ったスザンヌは、呪文を唱えた。


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