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『マラン、はじまりの迷宮』〜わからないことばかりの、迷宮攻略記〜  作者: 奇木 尋
第0部 プロローグ

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プロローグ

さて、まずプロローグから

いくつもの世界が、ひとつの場所でぶつかった。

そのはずみで、多くのものが消え、行き場を失った欠片だけが、ひとところに押し込められた。

そうして生まれた土地を、人々はマランと呼ぶ。

出自の違う種族たちが、同じ空の下で暮らしている。

エルフがいる。

ドワーフがいる。

ドラゴニートがいる。

小人族がいる。

獣人族がいる。

そしてヒューマンが、いちばん多い。

なぜ世界がぶつかったのか、誰も知らない。

知っている者がいたとしても、名乗り出てはいないらしい。

マランの中心には、大きな都市がある。

その足元に、三つの迷宮が眠っている。

ノア。

エア。

ズール。

ノアは、誰でも入れる迷宮だという。

石造りの通路が、碁盤目のように続いている。

浅いところは賑やかで、深いところは静かだ。

エアは、ノアを制した者だけが挑める迷宮だと言われている。

道が毎回違う、と語る者がいる。

本当かどうかは、確かめた者にしか分からない。

ズールには、まだ誰も足を踏み入れていない。

迷宮のなかには、モンスターがいる。

倒せば、魔石が手に入る。

魔石は、マランの暮らしを支える力になる。

放っておけば、モンスターは増えすぎて、外へ溢れ出すこともあるという。

だから、誰かが迷宮に潜らなければならない。

義務ではない。

それでも、誰かがやらなければ、暮らしは立ち行かなくなる。

その「誰か」を、人はいつからか冒険者と呼ぶようになった。

まずはこの世界の迷宮に挑む若き冒険者4人のお話から始めよう。

初日は、5話を投稿します。

毎日投稿しますが、初めは固めて投稿予定です。


感想、フォロー等、よろしくお願いいたします。。

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