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「ウラド君…まだ何かしたの?」


「メリア先生、俺はいつも何もしてませんよ?」


「あなたはいつでも問題を起こしてるでしょ⁉︎」


「それより俺は何をやったんですか?」


「あなたが学園長に呼び出されてるのよ…」


『えっ⁉︎』


みんなが同時に声を上げた。学園長は昔はこの国の中では有名な魔法師だった。今では見る影もないが、それでも腕は衰えていないと噂されるほどだ。過去に近衛隊長を頼まれたことがあったが、自らの実力を高めるために断ったこともあった。そのことに尾ひれがついて、王族とは関係が悪いと噂が出た。実際は先代王とはかなり仲が良い。平民や八家以外の貴族は知らないが…


「そうですか…俺はいつ行けばいいんですか?」


「なんで、君はそんなに落ち着いているのよ…」


「俺にも色々とあるんですよ」


「ハァ…授業は受けなくていいから、今すぐ行きなさい」


「わかりました」


メリア先生は呆れながら、ウラドを見送った


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


学園長室に向かっていると、尋常じゃない魔力が学園長室に向かうにつれて襲って来た。窓とかは魔力で振動している。ギリギリ、割れていないくらいだ。


(相変わらず、元気な人だな…)


「入って来なさい」


学園長室の扉を開けるまえに中から声が聞こえた。


「失礼します」


学園長室に入ると、秘書の女性がいるが、学園長の魔力に当てられて、顔色を悪くしている。


「久しぶりだな…」


「まだ、半年も経っていませんよ」


「儂からしたら、半年以上に感じたぞ?」


「勘違いですよ。それよりもなんで俺が呼び出されたんですか?」


「そんなこと、お前なら儂が何も言わなくてもわかるだろ」


「俺はそんなに優秀じゃないですよ」


「ふん…お前が優秀じゃなくて誰が優秀なんじゃ」


「そんなやつ、いくらでもいますよ」


「まぁ、その話は一旦置いておこう。それよりも、なぜ家から出た?」


「母上が俺のためにと考えてくれたことでしたが、最終的には俺が自分の意思で決めました」


「それがどういうことか、わかっているのか?あの子がお主のことをどう思っているのかを…」


「いま、俺のことをどう思っているのかはわかりませんが、俺はリリーのことを信じていますよ」


「そうか…まぁ、そのことは本人同士が話し合うことだろう。もし、リリーが協力を頼んできたら、儂は全力でサポートするがな…」


「相変わらずの爺馬鹿ですね…」


「そんなことないわい…それよりも儂は今の所、あの子をお主以外に渡すつもりはないぞ?」


「そこがよくわからないですよ。なんで俺だけなんですか?」


「あの子にはもう両親がいなく、家族は儂しかいないからな。儂はたった一人の孫娘を任せられる人間の決め方を考えたのだ」


「ハァ…」


「そこでまずは儂よりも強い奴を探したのだ」


「それは条件が厳しくないですか?」


「確かにな…儂は20年前くらいまでは、自分以上の魔法師は自分が生きている間に出てこないと本気で思っておった。しかし、20年前から今までの間に二人の天才にあった。儂は天才というものは存在しないものだと思っておった。それは20年前まで儂が見た今まで天才と呼ばれていたものはそれ相応の努力をしていたか、運や偶然で天才と言われたものだけだった。しかし、20年前に一人の少女にあった。ちょうど、お主の年と同じだった。担当の教師から実習で全然敵わないからどうにかしてくれ、と相談を受けた。しかし、ここの教師はメリア先生のようにかなり優秀じゃ。最初はなんの冗談かと思った。その教師は自分の実力では本気も出させることも無理だと言った。正直、底がしれないと…そこでしょうがなく、儂はその実習を見に行った。そこには明らかに実力を発揮せずに、教師に勝つ少女がいた。儂はこの子がそうだと、思った。だが、正直、本気を出させても負けることはないと思っておったが、結果は儂の惨敗…それから、何日も挑戦し続けたが、一回も勝つことができなかった。その時、この子は天才だと初めて思った…それがお主の母、クレア・ニュクシオンだ。今ではクレア・ブレイクスだったな」


ウラドはなんとなく、わかっていた…母が天才だということを。何回も模擬戦をして、思った。この人を怒らしたら、命がいくつあっても助からないと。


「そうだと、思いましたよ…」


「あと、もう一人はお前だ」


「・・・」


「お前が10歳の時だ。クレア・ブレイクスに自分の子供が自分と模擬戦をして五分だと聞いたときは、天才でも親バカにはなるのだと思った。しかし、お前に会って模擬戦をしたとき、油断をしていたのもあったが瞬殺された…」


「まぁ…俺の能力は初見切りですからね」


「それでも油断していなかったら、あんなに早くは倒されなかった」


「そうですね…」


「その後にお前の家に殴り込みに行った」


「随分と物騒ですね…」


「前当主にお前をリリーの婚約者にしてくれと頼んだ。前当主はお前のことを家から追い出したくてたまらないらしく、すぐに了承した。儂の家に入り婿という形でな…しかし、一つ問題が起きた」


「何が起きたんですか?」


「クレアがブチ切れたのだ…」


「は?」


「お前の両親に了承を得ずにことを運んでしまったため、親バカが暴走したのだ」


「なんとなく、想像ができますけど…」


「暴走した結果、儂は死にかけ、病院送り。前当主は儂よりも酷く、一生寝たきり。そしてブレイクス家半壊」


「え…」


「正直、死んだかと思ったわい…」


なんと返事をしたらいいのか、分からなかった。


「クレアにリリーを見せて、そしてお前ともうまくいっていたから、お前の婚約者になったのだ…」


「なるほど…」


「だが、お前がブレイクス家から出たから婚約話は無くなったけどな…」


「・・・」


「まぁ…その辺のことは本人達に決めてもらおう。あの子もこの学園に今年入学しているからな。いつか、会うだろう」


「そうですね」


「それよりも重要なことがある…」


いきなり、学園長からかなりの量の魔力が漏れ出した


「貴様、女を大量に抱えているらしいな…」


「いえ…そんなつもりは」


「うちのリリーを泣かしたら、どこまででも追いかけるぞ?」


「はい…」


それから、三時間説教を食らった

最近、大学が忙しいので、更新が遅れそうです。

暖かく見守っていただけると助かります。

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