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薪と、ハーブと、ジビエご飯!  作者: 不月風音
大学1年生編!後期!
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第40話 秋植えハーブ!


「さあさあ!季節が変わったらハーブを植えるよー!!」

「そんな約束ないよぉ…?」

「ハーブハーブ!ハーブを植えよー!!」


 みくるがハーブ大好きモードに入った。もう止められんので、とりあえず週末店に来てもらって、種やら苗やらをおすすめし始める。


「とは言っても、秋植えのハーブってあんまり無いんだよねぇ…。」


 両親にそろそろ秋のハーブを…と持ち出した時、そう返されてしまったらしい。

 冬になると休眠…動物で言う冬眠のような状態になって、成長が鈍ってしまったり、枯れてしまったり。

 これから向かっていく季節はハーブにとって厳しい環境みたいだ。


「でも、その代わりに害虫とかが少なくて育てやすいみたいだよぉ」


「ほぉー!確かに夏の害虫には困らされたもんね…!」


 真夏の40℃を超えるハウスの中、BT剤やくっつくくんをスプレーした記憶を思い出す。暑かった以外の感想が出ないくらいには暑かったな…。


「ってことで、この辺のハーブはどぉー?」


 と言って取り出したのは、パクチー、ルッコラ、パセリ、チャービルの種。

 そしてミントの苗。


「おぉー!面白そうなハーブだねー!」

「今ならなんと、これも定価で付けちゃいます!」


 と、取り出したのはカモミールの種。


「今から植えたら、来年にはいつも以上に大きなカモミールが育つよぉ」

「買った!!!!」

「まいどありぃ」


 カモミールを餌にすればこのお客様はなんでも買ってくれる。ふふふふふ…。




 てことで買った種と苗をサクッとは種&定植!

 

 前回の経験があるから、なにも困ることなくすぐに終わった。


 夏の暑さも若干和らいで、ハウスの中にいても長時間じゃなければそんなに苦じゃなくなった。


 …半分くらいは慣れだけど。


 

 と、大畑先生に作業完了を報告!畑作業の担当は大畑先生。料理とかの担当は上山先生って感じになって安定してきた。


「お〜!お疲れ様です!今回もまた色々植えましたね…!」


 今回は夏の時よりは引かれてない…!種類は抑えてあるし!

 前回植えすぎて大変なことになったから、マリーが全力で抑えた。特にカモミール。


「あ…でも、ちょっと問題児なハーブがありますね…。」


 と指さしたのは、ミントとチャービル。ぼたんが、問題児…ですか?と聞く。先にミントから説明しようかな、と先生。


「ミントはですね…繁殖力が異常に強いんです。これを使った嫌がらせはミントテロって蔑称まで着いてるほどです…」


 恐ろしいことのように重々と話す先生に対して、学生4人はあっけらかんとしてる。

 

「ハーブのテロと言えばみくるだよなー!カモミールの布教は恐ろしかったよ…」

「いやぁ…うちの弟子がご迷惑をおかけしちゃってぇ」

「いやいや、いいんですよ〜、そのおかげで美味しいものが食べられてるので〜!」

「えっへん!」 

「説明…続けていいですか…?」


 どうぞどうぞ!その言葉にほっとしていいのか、冗談半分で聞かれてるのか不安に思いながら続ける。


「ミントは繁殖力が強い上に、地下茎って呼ばれる、地下に広がる茎で繁殖するのでとても厄介なんです…。」


 地下茎…地下系アイドル…!?

 先生もそういうのに興味があるお年頃なのね…!とか言っているけど無視だ。そう、無視しよう。


「地下茎っていうのは、このミントの下に眠ってる茎のことです。ちょっと掘り起こして切ってもいいですか?」


 その言葉にみくるが動揺する。


「えっ切っちゃうんですか?」


 他の3人も不安そうに見ている。でもミントにそんな心配だは無用なのだ。


「大丈夫です、もしこれでだめになっちゃったら、来年の春のハーブは私が出しましょう…」

「えー…それは先生に悪いよ…」

「じゃあ先生もカモミール育てます」

「いいよ!!切って!!!」


 先生もみくるの扱い方慣れてきたなぁ。ちょっと悔しい…。

 マリーは嫉妬をおぼえた。


 先生がハサミを取り出してチョキンと土の中を切ると、その中からほんとに茎みたいなものが出てきた。


「わ!ほんとに茎だね!」

「でも…これだと何が悪いんですかぁ?」


「土の中に茎がある…ってことはですよ、根はその茎にびっしり生えてるってわけです…。」


 ん…?どういうことだろう…?あんまりパッとしない。


「つまり、全部から復活する可能性がある…切って捨てたらその全部から根っこが出てきて成長して…どんどんどんどん増殖していくんです…」

 

 恐ろしい言葉に3人が怯える。

 復活…!?増殖…!?食べたらお腹の中で生えてくるんじゃないのか…!?ピィ…!!!


 唯一みくるは、カモミール無限に生えてきたら嬉しいなぁ…!あ、でもそれはそれで間引きしなきゃいけないのか…それは悲しい…。と呑気に考えていた。


「まあミントは鉢植えで、花が出来たら種が落ちないように管理してあげてください!」

  

 ところで、チャービルが問題児って言ってたのはなんですかぁ…?とマリーが聞く。


「チャービルはですね…わがままお嬢様なんです…。」


 わがままお嬢様??


「水が足りないと枯れます、でも、水が多すぎても根腐れして枯れます。」


 えぇわがまま!


「直射日光が当たっても枯れますし、ずっと日陰でももちろん枯れます。」


 とてもわがまま…!


「なのに暖かいのが好き、なんですが…暑すぎると枯れます。し、寒いのも嫌いですぐ枯れます。」



 なんだこのわがままハーブめ…!

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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わがままなだけだといいね…!

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