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朝から大騒ぎの仕度の末に、王城にやってきた。
お父様、お母様と伯父様伯母様まで。ありがとうございます。違う?お父様と兄上の見張り?あぁ、やらかしそうですものね。
案内された場所は王妃様のお気に入りとされる薔薇庭園だった。わあ、素敵!
ん?薔薇に名前札付いてる「マリーアントワネット」「イングリットバーグマン」…ぶっ笑笑。ギロチンされたいいんか?バーグマンは素敵ね。
伯母上、母上が完璧なカーテシーを。私も薔薇見てる場合じゃないわ。慌ててカーテシーする。
すでにお茶会の準備の整った席にゆったりとした王妃様が。
「さあ、面を上げて、おかけなさい。お二人の秘蔵っ子さんを紹介して?」
ゆっくりと顔をあげて伯母様からご挨拶、とともに私を紹介してくれた。
「この子がヴェルフ家の次女のリリィですわ。風の魔法を賜っておりますが、器用に他の魔法も使いこなせますの」
秘蔵っ子?埋没じゃないの?
着席してアフタヌーンティーを供され…って!ロゴ!そのまんまやないかい!淑女の微笑みが剥がれ真顔になってしまった。まずい。伯母様の目が怖っ。
「まあ!いいのよ、ローズ!この子よ!待ってたわ!」
はい?
「色々仕掛けてたのだけど、反応してくれた人が貴女が初めてよ。あぁ、もうね、私が転生者であることはほとんどの高位貴族は存知なの。その上で、転生や前世の記憶持ちは私だけじゃないはずって探してたのよ」
は、は、はい。ソーナンデスネ。隠してないじゃん!は、そういうことか!
お母様から突かれる。はっ!かたまってたわ。
「いいのよ、待ってたわ〜影からね、日本語の発音がいい子どもがいるって報告があって!醤油、わさび、マグロ、ブリ、ハマチね。ここまでは私の発音をしっかりと聞く耳の良さもあると思ったわ。でもね、出世魚って言葉、この世界には無くてよ?」
!
「さ、教えて?日本のどこ出身なの?いえ、言いづらいだろうし、覚えてなくてもいいのよ。
ずっと前から、アピールしてたのよ。私の存在知ってますかって」
と、素敵にウインクくださった。




