霊山への緊急出発 大学オカルトサークルの救出と封印の為に
寮たちは、天狗山の強化合宿のトレーニングを終え、自信を深めていった。それから二週間が過ぎた頃、オカルト編集部にある依頼が入る事になる。それは、オカルト大学のサークルが霊山に行き行方不明になったとの連絡だった。
寮たちが天狗山の強化合宿を終えて二週間が過ぎたある日、涼子編集長から寮は呼び出された。
夕方の編集部の会議室だった。机には、一通の手紙と添えられた資料が置かれている。それは、ある大学生のオカルトサークルが霊山で行方不明になったという連絡と、それを受けて捜索協力を依頼してきた大学生たちからのものだった。
「寮君、これはあなたたちの経験が求められる案件だと思うの。でも私は、率直に断ろうと考えています。理由は霊山があまりにも危険だからです」涼子編集長の声には冷静さとともに深刻さがにじむ。
手紙に目を通しながら、寮は少し考え込む。霊山の危険性を知る彼にとって、無計画な行動がどれほどのリスクを伴うかは痛いほど理解していたからだ。
「編集長、実は僕たちは霊山に再び挑む為の準備を続けていました。美紀、前田、國府田も知っています。みんなを集めて会議を開きましょう」
寮の提案で、編集部に美紀、前田、國府田も参加する事になった。
***霊山への捜索に向けて***
会議室には、編集部のメンバーである前田、
國府田、美紀が参加し、涼子編集長とミーティングが行われた。
涼子編集長「学生たちも、私たちで無いと捜索が難しいと考えたのでしょうね」
前田「確かに僕たちが適切かもしれませんが、、、」と、言葉を詰まらせる。
國府田「私たちも、トレーニングを続けて準備を整えている最中でした」
寮「確かに僕たちが一番、適切かもしれませんが準備していたのは霊山の封印が目的です。捜査活動を行う事で封印の目的が果たせなくなる可能性もあります」と、考え込むように話す。
涼子編集長「確かに寮君の目的と今回の依頼は別問題になる可能性は高いわね」
寮「優先度では霊山の封印です。ここで完全に封印を行う事が出来ないと、より事態は悪化してしまいます。霊山の封印が徐々に解放されつつある情報があります」
霊山の捜索と封印の狭間で会議室の空気は張り詰めていた。寮の言葉に、全員が深く考え込む。
「寮君の言う通りね。封印を優先されるべきなのは分かるわ。ただ、もし学生たちが霊山の危険な力に巻き込まれているとしたら、封印作業そのものも妨害される可能性があるわ」
涼子編集長の冷静な言葉が、全員の胸に響く。
國府田が意を決して口を開く。
「霊山の封印と、捜索活動を両立させる方法はないのでしょうか?捜索はチームで分担して行えば、封印作業を進める余裕が生まれるのではないかと……」
「國府田さんの案には賛成だ。僕たちが封印を行う準備を進める間に、失踪した学生たちの位置を探るのは可能だと思う」前田が國府田の提案を支持する。
「封印作業を優先するという前提で考えると以前と比べて、より強力な悪霊と対峙して行く可能性があります。捜索と封印にチームを分けると戦力的に弱体化してしまいます」美紀が懸念を示す。
寮はしばらく黙り込んだ後、ゆっくりとうなずいた。
「確かに、捜索と封印は切り離せない関係にあるかもしれない。両立させる形で計画を立てよう。その為には他にも応援を募ってみます」
涼子編集長が再び口を開いた。
「分かったわ。寮君、あなたがリーダーとして計画を立案し、チームの役割分担を決めてちょうだい。私たちは編集部として後方支援に回るわ。」
***作戦計画の立案***
寮は、既に計画を立てており
ホワイトボードの前に立ち、全員の視線を受け止めながら作戦を説明し始めた。
「今回の目的は2つあります。まず1つ目は、失踪したオカルトサークルの学生たちの捜索と救出。2つ目は、霊山の封印を確実に行うことです」
寮はペンを走らせながら、2つの目的を同時に進めるためのチーム分けを提案した。
捜索チーム 葵、瑞希、山田、佐山、千代、江山、一之瀬先輩、由香、田中
封印チーム 寮、美紀、陽菜、春香、鈴木、國府田
後方支援チーム 水野、前田
捜索チームは、学生たちの痕跡を追い、救出することに集中。
封印チームは、霊山の祠など封印に必要な儀式や霊的作業を進める。
後方支援チームは、ドローンや通信機器で両チームの状況を把握し、
必要に応じて物資や情報を提供する。
寮は補足説明を行い、
「捜索チームは、まず学生たちの最後の連絡地点を中心に活動を開始する。霊山の危険なエリアには近づかないように。ただし、必要であれば封印チームと合流する」
「封印チームは、霊山の中心部を目指し、可能な限り速やかに封印の準備を進める。その間、捜索チームからの報告を元に、行動を調整する」
涼子編集長が付け加える。
「現地に向かう途中で、地元の案内人にも協力を求めてみるわ。霊山を知る人間がいるなら、助けになるはずよ」
作戦計画がまとまり、寮は仲間たちに連絡を取り、全員、さっそく準備を始めた。
***霊山の広場へ集結***
寮は、緊急に連絡を取り仲間たちは2日後には、霊山に向けて出発し霊山の広場に集まっていた。
寮たちは広場で準備を整えると、封印チームの寮、美紀、陽菜、春香、鈴木、國府田
捜索チームの一之瀬先輩、葵、瑞希、山田、佐山、千代、江山、由香、田中は早速、以前封印した祠の地点まで進んで行った。
後方支援チームの水野と前田は、
ドローンを使い、それぞれのチームの進む周辺を捜索し情報を伝える事にした。
また、行方不明になった大学のオカルト部の部員を心配した学生数名も同行して見守っていた。
涼子編集長の計らいで地元に詳しい住人も訪れ、霊山について詳しい情報を得られそうだった。
***封印地点の先へ***
寮たちは以前、霊山に赴いて封印した地点にまで到着した。
ここまでの道のりでは、特別、大きな障害も無く順調に進んだ。
寮「どうやら、この地点は安全なようだ。一旦、ここを拠点にして、封印場所を目指そう」
陽菜が前を向いて言った。
「みんなで助け合えば、きっと両方の目的を達成できると思う。絶対に無事に帰ろう。」
鈴木は周囲を見渡して
「この場所は広場になっています。この地点にテントを張り拠点にしましょう」と提案した。
一之瀬先輩「ここまでは1本道で進んで来れたが、ここから先はいくつかルートが分かれている可能性もある。まず、寮君たちのチームが先行し状況を把握後、僕たち捜査チームが進もう」
寮たちのグループは、しばらく休んだ後、さらに奥へと向かって行った。
しばらく進むと、道も狭くなり急斜面になっている所もあった。
鈴木が周囲を見渡しながら「この道では、しばらくの間、ほぼ一本道に進むしか無いですね」と話す。
國府田も「そうですね、いくら他を進もうとしても、この道しか進みようがありませんね」と返す。
急な斜面の道を通り抜けると穏やかな道になり道幅も少し広くなった。
周囲は林になっており見通しも悪く、バラバラにならない様に寮が注意を促す。
「みんな、勝手にチームから離れないで進もう。所々に発信機や目印を付けよう」と言い、発信機や目印、霊札など所々に貼りながら進んで行く。
しばらく進むと、急に濃い霧が発生しだした。
それと同時に、何か黒い影や重い気配が近づいてくるのが感じられた。
國府田が浄化スプレーを周囲に撒き、魔よけのお香に火を点ける。
鈴木がLEDライトを点け「この照明を中心に遠くから、離れない様にしましょう」と注意を促す。
陽菜が霊光弾を一度に複数作り出し、黒い影に向かって放つ。
黒い影は、消滅したが、次々と黒い影が集まって来る。
陽菜は「やっぱり数が多い・・・」と呟く。
春香も浄化のお経を唱え「周囲に集まって来る黒い影を浄化して行く」
しばらく過ぎると、次第に霧が晴れて行き、黒い影も遠ざかって行った。。。。
寮「今回は、様子見といった所か」と呟き、霧が晴れた後、先に進むと、林の中に小さな石碑が見つかった。寮たちは周囲を警戒しながら石碑を調べる。
美紀「この石碑の封印を行いましょう」と提案し早速、封印の儀を始めた。
寮たちは美紀が石碑に向かって封印の儀を行っている最中、周囲を警戒した。
時より黒い影が現れたが、その都度、寮たちが浄化を行い、石碑の再封印は完了した。
美紀が「以前、石碑の浄化が行われていたみたいです」と寮たちに向かって話す。
寮たちは、以前、訪れた霊能者の事を考えた。
「どうやら、ここまでの地点は以前、訪れた霊能者たちが浄化を行っていた様だ。よし、先に進もう」と、さらに寮たちは山の奥へと進んだ。
***拠点のテントへの帰還***
さらに奥に進むが長い登り道が続いており
時間も経過していた事から、一旦、引き返す事にした。
夕暮れになる前に拠点のテントに引き返し、
寮たちは調査の報告を一之瀬先輩たちに伝えた。
「明日は我々、捜索チームが林周辺のエリアを捜索しよう。寮君たちは、先のルートの調査に進んでくれ」こうして、明日に向けた作戦を伝えた。
拠点にしているテントの周囲は強力な結界を張り、特別、変異も無く夜が静かに過ぎて行った。
ご購読、ありがとうございました。
年末に向けて中々、更新が出来ない可能性もあるので、少しでも話を進めれる時に進めています。




