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地球から一番遠い教室で  作者: 草川斜辺


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予選グループ分け

「私達のチームはグループD。強豪が2チーム入ってるねー」

グループ分けの結果を見た監督の本條莉奈(ほんじょうりな)がいう。


「強豪といっても、1チームは2年前に初めて予選突破しただけだし、もう1チームはまあそこそこ強そうだがなんとかなるだろ」

手元の端末を操作しながら中山がいう。


グループDの我々以外のチームは、対戦順に、地元アルテミス工科大学の同好会チーム「アルテミス・クレーターズ」、地元同好会チーム「7th(セブンス)ブロック・ルナリアンズ」、そして地球のチーム「カリフォルニア・ムーンロケッツ」だ。


「クレーターズ」は2年前に予選突破実績あり、「ルナリアンズ」は予選突破実績なし、「ムーンロケッツ」は昨年予選突破している。ここ2年で予選ラウンド突破経験のあるチームが2チーム。くじ運はあまりよくなかったかもしれない。浅井は腕を組む。


「予選突破実績がないのはルナリアンズだけか。前々回は最下位だけど前回は予選2位」

これは永江(ながえ)

2位は(あなど)れない。


「それなりに強そうなところが集まったグループだね」

柚子山(ゆずやま)はそういうと手に持ったバスケットボールを指の上で回転させる。

「このグループで1位は簡単じゃなさそうだ」

クレイグがいう。これには浅井も同意するしかない。

「かもな」

中山がクレイグの言葉を受け、さらに続ける。

「グループは4チームだから3試合、2勝は必須、更に得失点差が重要、ってことだ」


予選を突破できるのは8チーム。6グループの各1位と、各グループ2位の内、勝ち点が最も多いチーム2チームの計8チームだ。勝ち点が同じ場合は得失点差で決まる。得失点が同じ場合は総得点とかで決まるんじゃなかったか。


「去年の予選ラウンドだと、3つのグループで1位は全勝。残りは2勝が並んでて得失点差で決まってるね」

柚子山が手元の端末を見ながらいう。

「グループCは2勝が3チームだったのかよ」

これは永山。

「ほんとだ。得失点差も1点差で決まってる」

端末を見ながら浅井がつぶやく。1チームが全敗で残り3チームがみんな2勝か。これは激戦だったな。


「去年、2位で突破した2チームは、得失点差18点と15点か」

これは永江。

「ということは、2勝して得失点差15以上は必要ってことか。1敗するにしても僅差でないとね」

柚子山はそういうと腕を組む。

「点とって失点押さえればいいってことだ」

中山は強気だ。

「楽勝じゃあつまらねえし、ちょうどいいグループだ」

そういうと中山が立ち上がる。


「最初の相手は、2年前に予選突破したチームかー。まあ、ここには勝ちたいね」

柚子山も立ち上がる。

「最初は僕らの高校の体育館。ホームゲームだな」

そういうと永江が立ち上がり、残りの者も全員立ち上がる。ここはこぶしでも突き合わせるところだろうが、そんな感じのメンバーでもないか。


「もう決まったことだし、後はやるだけね」

本條はそういうとこぶしを前に出す。

みんなそれぞれに学食のテーブルから立ち去ろうとしていたが、本條のところに戻りこぶしを合わせる。

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