エントリーできない!? それと監督決定
「え?」
浅井は思わず声を出す。
昼休み、いつものように昼食をとる4人。本條莉奈のことばに3人が食事の手を止め顔を上げる。
驚いた3人を見て、莉奈は手元のスマートデバイスに目を落とし再度説明する。
「5人だとエントリーできないって」
「は?」
中山が口の手前で止めていたスプーンを皿に戻す。
「最低6人は必要だって。ほら」
デバイスをテーブルに置いてルールの該当箇所を指さす本條莉奈。
「なんだよそれ」
中山は不満そうだ。
「まあ、5人だときついのは確かだし、あと1人か2人、いや、3人は必要だよ」
浅井は中山を見ながらいう。中山は食事を再開している。
「予選からだと試合数も多いし」
中山は食事の手を止めると腕を組み考え込む。
「エントリーは選手が最低6名で最大12名。この範囲ならエントリー後に追加や変更は可。それと監督とコーチも必要だねー」
莉奈が画面を見ながらいう。
「監督?」
中山が反応する。
「まあ、監督は...」
「監督は私、コーチは華瑠奈、でエントリーするね」
中山がいいかけたところで莉奈が遮るように発言する。
藍崎華瑠奈も顔を上げ莉奈の方を見る。
「は?」
中山が驚いた顔で反応する。
彼女らが監督とコーチというのには浅井も驚いた。
ちょっと沈黙が続いたところで浅井が発言する。
「ぼくは、賛成」
驚いたような、あきれたような顔で浅井の方を見る中山。
彼女たちはバスケの経験はあるし、もうチームの一員だ。彼女らのおかげでチームの雰囲気は劇的に改善した。
「まあ、他のやつらも賛成ならいいんじゃねえか」
中山はそういうと食事を再開する。実質的な監督の役目は中山がやるつもりなんだろう。
「それと、選手が6人の件は、そういう決まりならしゃあねえな」
中山がつぶやく。まあ、他に方法はない。
「それじゃあ、またスカウト活動やりますか」
莉奈が中山の方を見る。




