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最終話 働き方改革王国
こうしてアルフォンス13世の王国は、「働かない王様」から「ほどほどに働く王様」へと変わり、さらに「働き方改革のモデル国家」として名を馳せるようになった。
新しい法律が制定された。
- 1日8時間以上働いてはいけない
- 休日は必ず取る
- 宴会は週2回まで(王様のリクエストで)
元社畜の一郎は、前世で味わった過労死の経験を活かし、この世界に健全な労働文化を根付かせたのだった。
ある晴れた日、陽気に宴会(週2回のうちの1回)を楽しむアルフォンスは、ふと夜空を見上げて思った。
「転生してまで結局働いてるけど……今回は、ちゃんと休みもあるし、成果も出てる。まあ、悪くない転生かな」
そして小声で付け加えた。
「でも、たまには何もしない日も必要だな。明日は宰相代理に任せて、一日中寝てよう」
そう言いながら、またそっと執務室へ向かうのだった——もちろん、「夢遊病」の治療のため、と称して。




