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3.ロイズ大法官殿は、絶壁の姫君、メアリー大公女をマジギレさせる

革命を回避するため(地球に戻る方法が思いつかないので、とりあえず革命を回避することにした)ロイズ大法官は、王位継承順位1位のメアリー大公女(女王アリスの従妹)と面談をする。

ロイズは、大法官就任前、女王に即位する前のアリスとメアリーの家庭教師だったから、メアリー大公女との仲も良好と考えていたが・・・・、。


次回更新は5月4日月曜日です。

 メアリー殿下の顔は、本人に会えば思い出すだろう。

 

 ロイズ・オリジナルの記憶にある重要人物の把握と革命の中心人物の掌握、それから財政改革、商工業の発展、出来れば産業革命を起こす。世界のバランス、そんなことはこの世界の住人が考えればいい。この世界が崩壊しようとも、山口が日本に無事帰還できればそれで良いのだ。

 

「ルイス、申し訳ありませんが、メアリー殿下に面談の取次ぎをお願いできますか?」

 秘書官のルイスを呼び出すとロイズはメアリーへの取次ぎを頼む。相手は、王族、コルベールのようにアポなしで面談はできまい。

 メアリーは、困惑した表情で確認する。

 「本当に、メアリー殿下とご面談をなさるのですか?」

 「早急にお願いします」

 ルイスは軽蔑した眼で、ロイズを一瞥し、メアリーの居室に向かった。


 ロイズはメアリーの何か言いたそうな、態度が気にはなった。だが、ロイズ・オリジナル・オリジナルは反アリス派のメアリーを嫌っていない。であれば、安全人物なのだろう。

 「これから、メアリー殿下はお会いになるそうです」


 ルイスの返事を聞くと、ルイスに先導されメアリーの居室に向かった。

 メアリーが、メアリーの侍女に取り次ぐとロイズだけが、メアリーの居室に通された。

 ルイスは、廊下で待機し、侍女達は部屋から退室した。

 部屋の中には、メアリーとロイズしかいない。

 目のパッチリとした童顔の美少女が口を開く。

 「どうしたの。ロリコン豚」

 曇りなき、笑顔でメアリーは、ロイズに言い放つ。

 「すがすがしいまでの悪態ですね」

 「いつもは、喜ぶのに・・・。どうしたのかしら」

 ロイズは察した。秘書官ルイスの蔑視の理由を。そして、わりと有能そうな大法官がいながら、この国が革命に突っ走って行き、アリスが処刑された理由も・・・。

 

 ロイズは、ガチの変態なのだ。

 ロイズがアリス・ラブなのは本当だと思う。だが、守備範囲の広い変態なのだ。

 

 ロイズは、優秀である。アリス女王への忠誠心も篤い。

 

 そして、大法官の権限は大きい。政争真っ只中で、ロイズの大法官就任をメアリー派の重臣が反対しなかったのは、ロイズがメアリーの家庭教師でもあり、「ロリコン豚」と罵られていることは周知なのだろう。


 「メアリー殿下、本日は真面目な話でお伺いいたしました」

 「知っているわ。ロイズは真面目な用件でしか来ないものね、大法官になってからは。で、何?」

 「殿下、ご存知のように、この国の財政は破綻しかかっており、貴族の人件費の削減が急務と思い、献策に参りました」

 メアリーは鼻で笑った。

 「この国の慢性的な財政赤字は、あなたがアリス陛下にも私にもしつこく教えてきたことよね。それが、大法官に任命されたら、女王陛下のわがままを無条件で通す豚に成り下がった。最低最悪ね」

 ロイズは狼狽える。ロイズ・オリジナルの記憶は、都合よく改竄されているのか?

 「あなたの性癖はともかく、頭だけは良いと思っていた私が愚かだったわ。ロリコンは許せます。そんなに胸が重要かしら」

 「胸?」。

 山口は、胸には興味がない。興味がないからアリス女王やヴォードワール伯爵夫人の巨乳もスルーした。そういえば、メアリーの胸はつつましい。

 

 「絶壁の姫君」

 ロイズ・オリジナル・オリジナルの記憶から一つの単語が紡ぎ出される。

 「殺すわよ」


 絶壁党。メアリーを女王に推す派閥をアリス女王は悪意なく、こう呼んでいた。

 アリス女王の取り巻き達の記憶は、共有している。ヴォードワール伯爵夫人を中心に巨乳である。

 メアリーと絶壁党の記憶が欠落しているのは、メアリーの取り巻きは貧乳だからだ。 

 

 くだらねえ。こんなくだらない対立から革命に発展したのか・・・。

 

 「私は、殿下ぐらいの大きさが好きですよ」

 

 「ロイズ、いい度胸じゃない?王室侮辱罪で処刑するわよ」

 顔は、アリスに似ているが、目つきが鋭いメアリーは殺意のこもった目でロイズを睨んだ。ロイズ・オリジナルは筋金入りの巨乳派であり、そのことをメアリーも熟知していたのであろう。

 この国、滅ぼした方がいいんじゃないのか・・・。

 「胸の話は、さておき、メアリー殿下は宮殿内のリストラ自体には反対なさいませんね」

 「巨乳好き大法官のあなたとコルベール財務卿が賛成するのならね」

 「わかりました。それでは、出直してまいります」

 「ねえ、ロリコン豚。次回も、胸のことに触れたら殺すわよ」

 静かに低い声でメアリー殿下は、微笑んだ。目は笑っていない。

 ロイズは曖昧な笑顔で返し、退室する。


次回更新は5月4日月曜日です。

4.ロイズ大法官殿は、副官のメアリーにも殺意を抱かれ、底上げパッドを発明する

  ロイズは、外で待機していたルイスの胸をじっと見る。Cカップくらいだろうか。大きくもなく、小さくもない。


 「セクハラで殺しますよ」


 視線に気づいたルイスがドスの利いた声で呟く。ルイスは騎士であり、武官でもあるのだ。


 そして、この世界にもセクハラという概念はあるらしい。



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