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破滅世界のデスロード  作者: 秋雨そのは
絶望の先に見える光
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友といられる為に

 ガーロンドはメアランドに銃を向けて、立っていた。


 特にするわけでも無いが、緊張が張り詰めるような空気が2人を囲んでいた。

 ナリタが機体を壊していった、機体は量子の様に光になって上に飛んでいた。幻想とも言える景色の中にいる2人は……今から殺し合うというのに。


「ガーロンド、無理だよ。貴方じゃ勝てない」


「それは、どうかの……昔みたいな甘さは捨てておる」


 2人が動き出す時、歌が紡がれる。


――――――――――――――――


 この世界に 光を 希望を


 今 あなたは 光を持っていますか

 それを胸に 刻みながら 天を見上げよう


 光に覆いかぶさる 闇を自分の手で

 打ち払おう あなたが存在する この世界を


 絶望の闇に 覆われてしまう前に

 希望を持って 天に叫ぼう


 生きたい それだけでいい


 あなたの 言葉で 想いで


 叫ぼう


――――――――――――――――


 大樹から光が溢れ、波紋が広がる……その波紋は、虹の様な綺麗な波紋。

 水が、水面に落ちた波紋の様に、広がり。通る大地は、朽ちた場所も穴が空いた場所も……綺麗に浄化されていく。


 その時、2人は激突する。

 ガーロンドが突っ込むと同時に、ショットガンを片手ずつ撃ち込む。メアランドは、その射撃を避けつつアサルトライフルを撃つ。

 即座に避けるガーロンドに、近づいて別な単発式の銃を撃ち込む。


「ぐっ! まだじゃ!」


「ふっ、懐かしいな」


 当たるガーロンドは、苦痛に絶えながらも片手でショットガンを撃ち込むが……避けられる。

 そして……ライフルが飛んで来て、それを掴む。


「ようやく揃ったわい……」


「まだ何かあるのかな」


「そうじゃな……もう、待ちわびたというのに。持ち逃げされたままじゃったからの」


 ガーロンドは笑い声にも似た声を出していた。そして……続けて言う。


「嘆き苦しむ獅子よ、今こそ天に向って吼えようぞ!」


 そう言った瞬間、ガーロンドの機体が咆哮を上げるように。重い装甲が取れていく。

 取れるというのは、正確じゃない……展開する。裏に銃がびっしり詰まっている、装甲が自由に動き。

 それはワイヤーが意思を持って動かしているようだ。


「ガーハッハッハ! 行くぞ、メアランド!」


「あぁ……」


 激突する2機は、先程の様に動き辛いガーロンドと違い動きが更に早くなっている。

 そして、メアランドが銃を構えて撃とうした時。

 変形した。装甲がタイヤをだし、機体が上に乗るように……バイクになっていた。


 機動力は鋭く、銃が放たれてから数秒であっても。過ぎた後といえる程。

 銃はバイク内部から、出て来て放つ。ガーロンド自体も片手で操作しながら、片手で銃を構えては撃っている。


「一方的になるからの」


 当たらないのを見て、突っ込んでくるメアランドを……バイクでぶつかり。

 上に乗っかって言う。


「メアランド、儂はお主が大好きだったんじゃ……」


「私も……ガーロンドの事を」


 ショットガンのバンッという音が聞こえて、機体が壊れる音共に……機体が量子化していく。

 そして、消える定か……メアランドが。


「好きだったよ」


 そう言って、消えていった。

次は、混沌の方

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