親友とは互いに親と子はすれ違う
戦場は緊迫の雰囲気に包まれていた。
ナリタとカーネラルは背中を合わせて戦場にいる。その視線の先にはそれぞれ2人……高橋、カーネラルの母親……ハエンドがそこに立っていた。
「状況は問題ないが……」
「相手の実力を見誤ると死にますからね……」
「2人仲いいの?」
ナリタが「お前……が動かすんだからな?」と言うとエルダが「分かってるよ」と言ってる。
カーネラルは「あんた達の方が、仲いいと思うけどね」と呟いてる。
正直な話、これはこれでいいと僕は思うんだけどね。
「のんびり話してる場合じゃないですが……」
「後は倒すだけだ、そういう話しても今はいいだろう」
高橋は「馬鹿にしてるのか?」と言ってこっちに突っ込んでくる。また、ハエンドは「これでも、戦争中ですよ」と同じく突っ込んでくる。
高橋は刀を抜いて、スピード一気に加速……。ハエンドは手に持った銃を撃ってくる。
「死んでもいいが、今すぐはやめろよ」
「あなたは10回死んでも、生きてそうですね」
そう言って左右に散開する。左にナリタ、右にカーネラル。それに伴い、2人が急に走ってる角度を変える。
6本の腕伸ばしながら、攻撃を加えるが……全て刀で弾き、蹴りを食らわせる為に腹を蹴るが……。
「相変わらず、その手の動きはどうやってるんだろう……な!」
「こっちも思うがテメェも……人間辞めてるな!」
「ちょっと! 2人で色々喋ってないで、こっちもナリタ手伝え!」
そう言いながら、避けられる剣を持ってない片方の腕を伸ばして機体を貫こうとする。
刀で弾かれ……踏み込み飛んでくる。ナリタが「ヤベェ! エルダ、少し下がれ!」と言いながら、腕を器用に2本地面に着け、機体を飛ばす……。
「何処の蜘蛛だ!」
「死ねねぇんだよ! テメェは人間が出来る動きじゃねぇって言ってんだろ!」
一方、カーネラルの方は防戦しか出来ていなかった。
いわゆる完全再現が中々難しいのだ。元々1つの機体を使うのに、向いていない機体だから。
例えば、腕の動きは完全にトレースしたとしても……同じ動きは出来ても、別な動きが出来ない。
「遅い!」
「くっ! どうやって、ナリタはこんな動きしてるのよ!」
「何してやがる! 早く攻撃でもしろ!」
それに気づいた、ナリタが腕2本飛ばしてカーネラルの腹を掴み横に投げる。そのおかげで銃の乱射は当てずにすむ。
カーネラルは「この野郎! でもなんとか取り直す!」と言いながら投げ飛ばされた先で、立て直す。
ナリタは「腕を動こうと動かなさいで、別な感覚の頭を使え!」と叫んだ。
「どういう意味よ!」
「ナリタ……あんたどうやって、あの6本普通に動かせるのよ!」
「教えられる感覚使ってたら、もう既に教えてるよ!」
カーネラルは叫ぶが、同時にエルダも叫んでくる。ナリタはそれに苛々してるようだ。
高橋が「悠長に喋ってる暇あるんだな」と言って変形をする。人形は隠していた車輪によって車に変化される。
ナリタも「おいおい、ただでさえこっちの対応が差が出てるってのに」と言ってる。
「エルダ、回避はこっちに任せろ。なんとか攻撃をあてろ!」
「分かったわよ!」
4輪車に変化した瞬間、こっちに全速力で突進……それを回避したと思ったら、すぐそこで変形して元の姿で刀を振ってくる。
それをナリタが腕を使って攻撃を受け止める。斬りつけによって若干キズが入る。
どうすればいいんだ……なんとか勝つ算段をしないと。




