双子の雛は自由に飛び回る
ぐぐぐ……難しい
双方の片方にしか無い羽 が生えていた
1匹で飛ぼうとしても 飛べない羽
その他 雛は 両方に羽を持っていた
親鳥は 2匹を落とす 邪魔だと
片方の雛は どうして どうしてと
もう片方の雛は 嫌だ 嫌だと
落とされた2匹の雛は 肩を並べる
互いをしり しろうと した
だけど飛べなかった
片羽が片羽を邪魔をした それは意図していなくても
2匹は 空を見上げた その空には
同じ雛が飛んでいた 飛んだ 飛んだと
その首には 紐が付いていた
飛んでいても 飛んでいない
2匹は 片羽が無い事より それを見て悲しんでいた
2匹は 続けるも 飛べない
互いが嫌になり 双方の羽を傷つけあった
やがて羽は無くなり 散ってしまう
このまま 飛べないのは 嫌だと
このまま 一緒にいないのは 嫌だと
2匹は叫ぶ 叫ぶ なら一緒になろう
2匹で1匹なら この大空も飛べるだろうと
行こう 大空の彼方へ 誰にも縛られない
双方違う羽で 自由になろう
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2人は好きだったけど、飛べない事に苛立ってたの? と言う。
「そうだよ」
「そうだった」
2人は、2人の個性が邪魔をしあい……何も出来ないまま、死にかけていた。対立し、羽を傷つけてまで……。
互いが互いの事を理解出来ない。それは、当然であって辛いこと。
結局目的は一緒だったのにね。
「お姉ちゃんが好きだった」
「お兄ちゃんが好きだった」
2人は、決意はしても隔たりがあり何も出来ずに……別れた。
その後は、片方だけで生きても全然上手く行かず双方は、親に連れられた子供を見た。
子供は喜んでいるが、親の手には……離れないように手綱があった。
「「どう考えたっておかしかったから」」
2人は、自由ではない子供に、自由を見せたかった。どんな形でも、2人が持ってる知識の羽で飛んでいる姿を。
「「僕(私)達は飛びたいんだ! リミッター解除!」」
2人は今、本当の意味で……一緒にそれぞれの羽を持って、飛ぶ。
次は、戦闘開始 亡霊と絶望




