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破滅世界のデスロード  作者: 秋雨そのは
世界への歌声と生命の大樹
33/54

天まで羽ばたけ漆黒の翼

歌なんて書いた事ないです!

下手です! ですが、気持ちは伝わるといいですね!

 羽ばたいていた鳥は 突如落とされた

 異なる地に落とされた 黒い小鳥は嘆いた

 何故 何故 と そこには多くの同じ鳥が倒れていた

 自分だけじゃない それだけを頼りにした


 みんなは旅立つ羽を折り それぞれ地を歩いては餌をまかれた

 汚れた翼は 飛ぶことを拒んだ


 他と違う だけど飛びたかった 元いた大空へ戻るために

 取れない鳥は 邪魔者でしかなかった

 撃たれ傷つけられ捨てられる 助ける者はいなかった

 翼は汚れ傷んだ 自分の中に残った1つだけの羽根が残っていた


 願えるのなら 飛びたかった 大空へ


 その先に待っている 太陽や月を眺めて


 行こう 大空へ


 小鳥は 飛べない羽を羽ばたかせ 傷みなんて忘れて

 その小鳥が居たいのは ここじゃない

 きっと努力をしていれば 飛べると信じて


 だから 飛ぼう 一緒に

 フェニックス


――――――――――――――――――


 届けたよ、と言って亡霊とエルダに話しかける。

 亡霊は泣いていた。ずっと……ずっと、飛びたかった大空へ飛べなくて。


「本当だよ……そうだよ、忘れていたかった……だけど、ここは自分の生まれた場所じゃない」


「ナリタ……」


「ずっと、痛かったんだ……傷ついても、切られても、刺されても傷みを感じない。この体が」


 エルダは、亡霊に振り向いていた。戦闘中だと言うのに。

 それは……一番辛い選択だと知っていても、彼女は言いたかった。


「帰りたいんでしょ?」


「帰れなくてもいい……本当に1度でいいから、元気な姿を見たかったんだ」


「そう……」


 彼の母親はこの世界にはいない。存在しないのだ……。だからこそ、帰りたかった。

 両親の安否を……今日も元気? と伝える為に。

 亡霊に取って、掛け替えの無い家族……そして、変えられない血の繋がった両親だから。


 亡霊は、エルダに呟く……。


「もしかしたら、死ぬかもしれない……」


「言ってるじゃないか……死ぬ時は一緒だって」


「言われた無いぞ……」


 亡霊はそう言って笑った。

 そして……呟いた。本当の意味で飛ぶ為に……。


「「リミッター解除!」」


 亡霊とエルダの声が重なった時……機体はフェニックスの様な鳥の鳴き声が聞こえた。

次は魔城

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